弱い実質GDPと強い企業収益 日本の景気どうなの? GDP前期比マイナス予想
日本の景気はよいのか悪いのか?
これらが、実質GDPがほとんど増加しないのに企業が過去最高益を更新できる主な理由です。誤解をおそれずに端的に表現すると「数量」と「金額」の違いです。 では結局のところ、日本の景気はよいのでしょうか?あくまで個人的な見解ですが、景気はよいと判断しています。それは2015年12月調査の日銀短観(12月14日発表)が良好な水準にあるからです。日銀短観は企業に対して「業況(収益状況)がよいか悪いか?」という直球の質問を投げて、その回答を数値化(それをDIという)したものです。DIがプラス圏にあるのは、よいと答えている企業が多いことを意味します。つまり、それが答えなのではないでしょうか? (第一生命経済研究所・主任エコノミスト 藤代宏一) ※本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。