<センバツ・夢へ続け!>柴田 選手紹介/3 /宮城
◇プレーで恩返しを 我妻秀飛左翼手(2年) 俊足のリードオフマン。秋季東北大会では、意表を突くセーフティーバントを決め、チームを勢いづけた。 中学時代は野球部に在籍しながら、陸上部がないため学校の代表として陸上の競技会にも参加していた。2013年夏の県大会で準優勝した印象が強かった、母親の母校でもある柴田に進学した。 山元町の自宅は東日本大震災で全壊。課題の打撃を磨き、「支援してくれた友人や応援してくれる方々にプレーで恩返ししたい」。 ◇持ち味は長打力 村上太生輔中堅手(2年) 社会人野球のJR東日本東北でプレーし、コーチも務めた父の影響で野球を始めた。持ち味は長打力。秋の公式戦では3本の本塁打を放ち、東北大会の準優勝に貢献した。 チーム一丸となって強豪校を破ったことを喜ぶ一方、「決勝(の仙台育英戦)で大敗したので、まだまだ力不足」と反省し、打撃向上に余念が無い。 センバツで希望する対戦校には、優勝候補の大阪桐蔭を挙げる。「150キロを超える投手と対戦したい」 ◇避難先で野球始め 大和田洸翔右翼手(2年) 福島県南相馬市出身。福島第1原発事故の後、親戚がいる静岡県に4年間避難。そこで野球を始め、少年野球チームに入った。 故郷を離れて暮らし、同級生との別れでつらい思いもしたが、「野球を通して出会った仲間が忘れさせてくれた」。震災から10年の節目の年に、甲子園の土を踏めることに喜びを感じている。 スイッチヒッターの器用な選手で、犠打もこなせる。平塚誠監督は「チャンスメークができる」と期待する。