“幻のダービー弾”から1年半、横浜FM山根陸が連敗打破の待望プロ初ゴール「遅かったなと…」
[9.25 天皇杯準々決勝 横浜FM 5-1 山口 ニッパツ] 待望のプロ初ゴールは屈辱的な連敗の鬱憤を晴らす豪快なミドルシュートだった。横浜F・マリノスMF山根陸は0-0で迎えた前半16分、MFジャン・クルードからのパスを受けてゴール右斜め前から右足一閃。雨の中でも勢いを失わない一撃をゴール右隅に突き刺した。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 山根は昨年4月8日、右サイドバック起用となったJ1第7節・横浜FC戦で豪快な攻め上がりからネットを揺らし、J1初ゴールが決まったかと思われたが、味方のオフサイドのため取り消しという不運を経験。この日、ようやく1年半越しに待望の初ゴールとなった。山根は「長すぎて『やっと』というか『遅かったな』という感じ」と苦笑いを浮かべながら、喜びに浸った。 チームは9月に入り、初戦のルヴァン杯準々決勝第1戦・札幌戦に6-1で圧勝した後、第2戦は1-3敗戦で辛くも突破を果たしたが、そこから泥沼の公式戦3連敗。中でもAFCチャンピオンズリーグ・エリート第1戦・光州戦(●3-7)、22日のJ1第31節・広島戦(●2-6)では大量失点が続く屈辱的な連敗を喫していた。 山根は「ここ数試合情けない試合をしてしまって、自分としても責任を感じる部分が多くあった。今日は勝つしかなかった」という中で結果を残した形。「どの試合もカップ戦であれリーグ戦であれACLであれ大事な試合には変わりない。今日みんながいい結果をもたらしてくれたのでこの勢いを次につなげていければ」。チームの奮起を意気込みつつ、「これを皮切りに活躍していければ」と自身の活躍も誓った。