キャリアの悩みを支えてきたマンガたち! ~女性の生き方からチームマネジメントまで
┌────────── どんなメンタルのときでも、このマンガには何かしら刺さる言葉があるので、元気をもらいたいときに読んでいます。プロダクトマネージャーとして、世の中に良いものを出そうとしているのに、自分の能力不足で時間がかかったり、不正転売を防止する、という通常のカスタマージャーニーとは異なるユーザを考慮したりすることで苦戦することもありました。ゴールへ導けないことがつらくて、監督やキャプテンはすごいなと思いながら読んでいました(村石さん) └──────────
ノンバイアスで俯瞰的に物事を見定める主人公
3冊目は、2023年に菅田将暉さん主演でドラマ化され、話題となった作品だ。PayPayで働いていたときに読んでいた。 ■ [3冊目] 『ミステリと言う勿れ』(田村由美:著 小学館:刊) 最初はタイトルに惹かれて読み始めたという。主人公は小さいときに何かしら闇を抱えるような経験をして、学校の先生を目指す大学生。さまざまな事件に巻き込まれ、いろいろな登場人物の抱える問題の本質を飄々といい当てていく。 ┌────────── 主人公は物事をバイアス無く俯瞰的に見ているので、本質をつくような質問をして、そこから糸口を見つけて問題を解決します。ただ、このマンガでは事件の解決は本筋ではありません。人間関係や根底にあるバイアスに対して問題提起をしているんです(村石さん) └────────── 主人公は、「常々思っているんですけど」で自説を始めるが、おしつけがましくないのがいいという。やはり主人公が語る「よく真実は1つというけれど、真実は人の数だけあります」という言葉も、複数の解釈ができることを伝えている。 ┌────────── UX設計では使いやすさを考えてプロダクトをつくります。しかし、他の企業が実装していて話題になっているという理由で同じようなものをつくりたいと主張する人もおり、討論になることがあります。このマンガを通していろいろな視点で見る癖がついたので、その人自身にはなれないけれど、その人の視点で見るとどうなのかを考えられるようになりました(村石さん) └──────────