川崎Fが神戸に3発完勝！ [写真]=金田慎平

　2024明治安田J1リーグ第25節が7日に行われ、川崎フロンターレとヴィッセル神戸が対戦した。 　昨シーズン覇者である神戸はここまで24試合を消化し勝ち点「42」を獲得。直近は2試合連続ドローと勝ち切れない試合が続いているが、2位のガンバ大阪と3位の鹿島アントラーズとのポイント差は「2」まで縮まっている。そんな神戸をホームに迎えるのは川崎F。今シーズンは序盤から苦戦が続き、現時点で14位に低迷しているものの、前節は柏レイソルに競り勝ち7試合ぶりの白星を手にした。 　序盤はホームの川崎Fが攻勢を強める。8分、三浦颯太が左から上げたクロスをボックス内に走り込んだ山田新がフリックし、脇坂泰斗がフィニッシュに持ち込むも神戸のDFがブロック。直後には大島僚太がボックス外から強烈なミドルシュートを放ったが惜しくも枠を外れた。対する神戸は14分、相手DFラインの背後へ抜け出した武藤嘉紀が起点を作り、大迫勇也のお年を受けた井手口陽介が強烈なシュートを放ったが、DFのブロックに阻まれてしまう。 　中盤にかけても川崎Fがやや優位に試合を進め、家長昭博とマルシーニョの両サイドを起点にシュートチャンスをうかがう。やや守備に回る時間が長くなった神戸だが、自陣ゴール前の最終局面で体を張った対応を見せ、決定的なチャンスは作らせない。その後も拮抗した展開が続いていたなかで迎えた45分、神戸は相手DFラインの背後へ抜け出し大南拓磨の前へ入った飯野七聖がボックス手前で倒れるも、シミュレーションにより日2枚目のイエローカードを提示され退場処分に。神戸は10人での戦いを余儀なくされることとなった。 　数的有利となった川崎Fは後半立ち上がりに猛攻を仕掛ける。48分、右サイドからドリブルで仕掛けた家長がボックス内からシュートを放つもGK前川黛也が好セーブ。3分後にはボックス手前でこぼれ球を拾った脇坂が鋭い切り返しから左足を振り抜いたが、これもGK前川に阻止される。それでも57分、脇坂の左CKにファーサイドでフリーになった家長がヘディングで合わせてネットを揺らした。 　1点ビハインドとなった神戸は63分、アウト・オブ・プレー時にアシスタントレフェリーに向かってボールを蹴ったマテウス・トゥーレルにレッドカードが提示され一発退場に。残り時間を9人で戦うこととなった。すると71分、ショートカウンターを発動した川崎Fはボックス内左へ走り込んだ三浦がゴール前へ折り返し、最後は山田がヘディングで押し込みリードを2点に広げた。 　85分、脇坂の絶妙なスルーパスに抜け出した山田がGKとの1対1を制しこの日2ゴール目を獲得。試合はこのまま3－0で終了し、川崎Fが今シーズン初のリーグ戦連勝を飾った。次節は11日に行われ、川崎FはアウェイでFC東京と、神戸はホームで横浜F・マリノスと対戦する。 【スコア】 川崎フロンターレ　3－0　ヴィッセル神戸 【得点者】 1－0　57分　家長昭博（川崎フロンターレ） 2－0　71分　山田新（川崎フロンターレ） 3－0　85分　山田新（川崎フロンターレ）