中井卓大、新天地で3戦連続先発 監督からの要求は「ブスケツ、ロドリのように」
FIFAの国際Aマッチウィークの期間、各国の1部リーグは休止中だが、2部以下のリーグ戦は開催中。スペインでも各地でリーグ戦が行なわれている。今シーズン、中井卓大がレアル・マドリードからローンで移籍したSDアモレビエタは、9月8日、ホームにヒムナスティック・タラゴナ(以下、タラゴナ)を迎え、プリメーラ・フェデラシオン(スペイン3部)グループ1(3部は地域別に20チームからなるふたつのグループに分かれて行なわれる)の第3節を戦った。 【画像】サッカー日本代表 2026年のメンバーはこうなる! 識者が予想 スペイン北部・バスク地方のビルバオからバスで1時間弱。人口2万ほどのアモレビエタ=エチャノがホームタウンとなるアモレビエタ。ホームスタジアムの「ヌエボ・ウリチェ」は、ビルバオからのバスが到着するバス停から徒歩10分ほどの街外れに位置しており、メイン側にはスタンドがあるが(雨の多いバスク地方ということもあってか、屋根はきちんと設置されている)、あとは通路兼2段分のコンクリートの観客席がピッチの周囲を囲っている、収容3000人の小さなスタジアムだ(ちなみにピッチは公式戦の基準内ではあるものの、105メートル×68メートルの国際標準よりも狭く、102メートル×64メートルとなっている)。 昨シーズン、2部を19位で終えて3部に降格したアモレビエタは、監督に元スペイン代表選手で、アスレティック・ビルバオで活躍したバスクの英雄でもあるフレン・ゲレーロを監督に招聘した。過去数年にわたり、スペイン代表のアンダー世代の監督として実績を積んできたゲレーロだが、クラブチームの指揮を執るのはこれが初めてだ。 アモレビエタは降格によって選手を維持できず、ほぼ全員が入れ替わった影響もあってか、プレシーズンマッチを含めここまで格下相手に2勝したのみ。プリメーラ・フェデラシオンでも、第1節は試合終了間際の失点で0-1と惜敗、第2節は同じ降格組のルーゴと0-0で引き分けと、苦しいスタートだった。 開幕からの2試合ともにフル出場だった中井は、この第3節も先発メンバーに名を連ねた。ボランチの位置に入った中井は「監督からは(セルヒオ・)ブスケツ(元バルセロナ/現インテル・マイアミ)、ロドリ(マンチェスター・シティ)のようなプレーを求められている」と試合後に語ったとおり、時折見せる長めのドリブル突破をまじえながら、中盤の底から長短織り混ぜて軽快にボールを捌いてチームにリズムをもたらした。