「苦しい一日だった」平田憲聖、“賞金王への重圧”ティーショット苦しみ7差19位出遅れ
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(28日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70) ツアー史上最多6人による最終戦での賞金王争いは、可能性を残す選手が総じて苦戦の幕開けとなった。賞金ランクトップの平田憲聖(24)=エレコム=は2オーバー19位。 * * * 賞金王へ逃げ切りたい平田はティーショットに苦しみ、7差19位と出遅れた。フェアウェーキープ率は28・57%で最下位に。のしかかる賞金王への重圧に「メンタル的に思うような動きができなかった。ちょっとしたミスでフェアウェーを捉えられなかった」と厳しい表情を見せた。 風の穏やかな前半からショットに苦戦した。5番は右ラフからの第2打がグリーン手前にショート。続く寄せをピン奥3メートルにオーバーし、ボギーが先行。改修された6番パー5で2オン2パットで取り返したが、後半は2ボギーと挽回できず。「風が吹いてない段階(午前)では難しく感じなかったが、その時間帯に伸ばせなかった。風が吹いてからは我慢しきれず、苦しい一日だった」と悔しがった。 独特な緊張感にものまれた。今季賞金ランク順に初日の組み合わせが決まる今大会。賞金ランク上位3人の直接対決となったが、全員がオーバーパーをたたいた。「プレッシャーもありながら、この位置にいる3人だったので、組全体でいいプレーができなかった」。前週まで全23試合で予選通過を果たし、「全試合で4日間戦うことが目標だった。クリアできて良かった」と話していた平田。安定感が持ち味の24歳も、この日は重苦しいラウンドとなった。 賞金王となれば大阪学院大出身者では初の快挙だ。9学年先輩の木下はランク5位で最終戦まで火花を散らす。2月には昨秋の全日本大学選手権での優勝を祝し、ゴルフ部に約500万円の移動用車両を贈った。今年で創部58年目の母校へ、次は今季5勝目と賞金王の吉報を届ける。(富張 萌黄)
報知新聞社