「ケプカに刺激を受けて体をデカく」 幡地隆寛の初V裏側/一問一答
◇アジアン&豪州ツアー共催◇ニュージーランドオープンby SKY SPORT 最終日(3日)◇ニュージーランド・ミルブルックリゾート(コロネット、リマーカブルズ両コースの複合コース=6964yd/パー71) 【画像】ツアー初優勝を飾った幡地隆寛のクラブセッティング 30歳にして初のツアー優勝を海外で飾った幡地隆寛。これまでは昨年の国内ツアー「関西オープン」2位が自己ベストで、同年は「日本オープン」でも3位と苦杯をなめ続けていた。ニュージーランドからの帰国後、初タイトルを手にした喜びと心境を語った。(取材・構成/服部謙二郎) ―クラブハウスリーダーで最終組を待っていたときの心境は 18番(パー3)グリーンの脇で見ていたのですが、(同スコアの)スコット・ヘンド(オーストラリア)の球がピン奥6mぐらいに見えて、さすがに2パットだろうとプレーオフは覚悟していました。自分が18番でバーディをとれなくて悔しかったので、プレーオフでは(バーディを)決めてやろうという思いでいました(ヘンドが3パットで幡地の優勝)。 ―優勝が決まった瞬間は スコットのミスを喜ぶ形になったのが悔しくて。やっぱり自分で最後にバーディを獲って勝ち切りたかったです。もうひとつ上のステージに上がるにはそこが自分の課題かなと。うれしさ半分、課題への気持ちも半分といったところでした。 ―勝てる予兆はあった? 11番のパーパット(約7m)を打つ前、自分でもなぜか分からないんですが、一呼吸置いたんですよね。いつもより時間をかけた。それで気持ち良く打てて、イメージ通り転がって入ってくれました。そこがターニングポイントだった気がします。次のホールでもすぐバーディがきて。最終日はアンラッキーも続いていましたが、「アレ? 今回はなんか違うぞ」と雰囲気が違った。15番の打ち下ろしのパー3もすごい風が吹いている中で4m(決めてバーディ)につけて「あ、これ勝てるやつかな」と思いながら最後までプレーしていました。 ―このオフに取り組んできたことは 年が明けてからは、ウエイトトレーニングをしっかりやってきました。今までは体の機能性を上げるようなトレーニングが多かったのですが、昨年ブルックス・ケプカと一緒に回った時(ダンロップフェニックス)に、「もっと体をデカくしていいんだな」と感じて。