「ケプカに刺激を受けて体をデカく」 幡地隆寛の初V裏側/一問一答
―もともと体は大きいほうですよね 実は今までウエイトはやってなかったんですよ。このオフにドラコンのカイル・バークシャー選手と撮影の機会があって、彼がやっているトレーニングを聞いて取り入れたんです。背中や上腕など、飛ばすための部位を鍛えるようにしました。今までやってきた機能系のトレーニングも並行して続け、スイングのバランスを失わないようにしています。 ―トレーニングが今回の勝利に生きた ことしに入って初めての試合だったので「よーいドン」のスタートでしたが、始まってみると体の状態がすごく良かった。例年の4月開幕のときより、全然体がキレる。振れて、球の伸びも強さもある。オフにインドアで測ったときも、ヘッドスピードが58m/sでボール初速が83m/s出ていましたから。今まで出したことのない数値でした。アイアンもちょっとパワーアップした感があって、ニュージーランドの強い芝でも負けずに打てていました。4日間でミスはところどころありましたが、ピンに絡むことも多かったと思います。 ―ギアにも変化がありましたね 最終日のパターンが今までの勝てないときと似ていて。それでも勝てたのは、やっぱりショートゲームでしのげたのが大きかったと思います。ことしのボーケイ(SM10 ウェッジ)はすごく感触が良くて、嫌なライからでも打ちやすい。幅の広いKグラインドのソールを、Lソールっぽくトウヒールを削っていますが、ヒール側は少しバウンスをつけてもらっているんです。ハンドダウンに入った時にバウンスが刺さりにくいようにしてくれているんです。
―ボールも「プロV1xレフトダッシュ」に替えましたね ボールテストをした宮崎の暖かい所で打ったときに、ドライバーのボール初速、スピン量の数値が一番良かったんです。「V1」のような棒球が出て、なおかつ「V1x」の打感と球の強さがある。アイアンも他のボールと遜色ないスピン量で、変にめくれることもない。昨年は「V1x」でしたけど、元々「V1」が長かったので、今回のレフトダッシュは「V1」ベースに「V1x」のいい要素が入ったボールという感じ。試合中、ボールを替えた感覚が全くないほど順応していました。 ―今後の予定は? アジアの試合はどれぐらい出る? 日本の試合をベースに考え、その合間に試合を選んで出るような感じですね。ここ3年ぐらい日本ツアーにいましたから、新しい道が開けたなとワクワクしています。