「私の顔写真がテレビで“木嶋佳苗死刑囚として紹介”された」…当事者が番組プロデューサーを直撃!
私の姿を死刑囚と誤解して生きていく人がいるかもしれない恐怖
編集部内での調査によれば、『5時に夢中!』側から記事の使用申請は来ており、平素からその段階で許可しているとのこと。ただし、写真だけを切り抜いて使用することはNGであると制作側に通達はしており、今回の表現はまことに遺憾であり、TOKYO MX側にクレームを入れると連絡が入りました。 この時点での私の要望は、「SNSおよび公式HP、ならびに番組内での謝罪と訂正を迅速に行うこと」「どうしてこのような事態になったのかの経緯報告」でした。SNSには一時間後には謝罪文が掲載され、HPと番組については翌日行うとのこと。 ちなみにSNSに謝罪投稿があったタイミングで、私はそれを引用し、その時点でのお気持ち表明を行っています(.com/kyan__tama/status/1862124179866435585)。 直後、番組プロデューサーから編集部を通じて、直接の報告と謝罪をしたい旨の連絡がありました。しかし「あすは13:30以降であれば可能です」この一文に私はちょっとした怒りを覚えてしまいました。 何をこっちの都合も聞かず、一方的に指定してきとんねん! この件については後日、“少しでも早く対面での謝罪を”という気持ちからであるとの釈明を受けました。編集部もそう受け取っていたようですし、今となれば私もそうであることは容易に理解ができます。 しかし、これは当時の私の感情がどれほど昂(たかぶ)っていたかという表れでもあります。もしかしたら、私の姿を死刑囚と誤解して生きていく人が世の中にいるかもしれないこと。私の家族がその誤解の被害をこうむるかもしれないこと。その恐怖はなかなかのものでしたから。 実際、この件がニュースになると、SNSやヤフーで「なぜ木嶋佳苗が外に出てる写真があるのかと思った」などのコメントは幾(いく)つか見受けられました。つまり訂正がなければ、私の危惧が現実になった未来はあったと思います。 同時に私は、この時点で番組側と対峙することは無意味であるとも考えていました。経緯の詳細も知らされていない状態で会ってしまえば、きっと私は彼らに自分の感情をぶつけてしまうだけ。そんな私に番組側はひたすら謝罪。手土産の菓子折り一つでも渡されて、すべて終わらせられてしまうであろう、と。 今の私は、さすがにTOKYO MXがそんなお粗末な対応はしなかっただろうと思います。ですが、この時の私の中で『5時に夢中!』ひいてはTOKYO MXへの信用度はゼロです。むしろマイナスめり込んでます。だからこそ、まずは書面という形で客観的な経緯説明を受け取りたかったのです。