「大掃除も受験と同じよ!」「健康診断も合格ライン目指して」…受験生2人抱えた母親が巻き起こす“受験脳”炸裂トーク 同僚は苦笑い
旅行の準備も“予習”が大事?
20代の同僚たちが京都旅行の計画を立てていたときのこと。何を食べるか、どこを回るかなど、ワクワクしながら話していたところ、またまたLさんが登場。「旅行も受験みたいに準備が大事よね!」と語り始めました。 「大学受験は同じ大学でも出願日とか出願条件がバラバラなのよ。ちゃんとスケジューリングしておかないと、大変なことになるよ!」「スケジュール表を完璧に作成しないと!当日不測の事態が起きても対応できるようにしておかないと」と熱弁するⅬさんに、旅行を楽しみにしていた同僚たちは「行き当たりばったりの旅行も楽しいのにね」と苦笑いを浮かべるしかありませんでした。
飲み会での席順も“推薦席”?
会社の忘年会の計画をしている時のこと。席順をどうするか話し合っている際も、Ⅼさんは「人気席は早い者勝ちで確保していかないと!」と独自の理論を展開。「指定校推薦をとるには、先生からの評価ってとても重要なのよね。上司(先生)に良く思われるようにアピールできる席が重要なのよ!」と語り始めました。 飲み会ですら“受験フィルター”で見てしまうLさんの独特な視点が注目を集めたのでした。
あなたの周りにも、“受験脳”の持ち主、いませんか?
周囲の話題をことごとく受験になぞらえてしまうというLさんの“受験脳”は、子どもたちの受験へのプレッシャーの表れかもしれません。受験が終われば、Ⅼさんの会話は変わるのでしょうか? それとも、新たな“戦い”に備えた別のたとえ話が登場するのでしょうか…。あなたの周りにも、こんな“受験脳”の持ち主、いませんか? ◇ ◇ ▼37歳 中学受験 この方の気持ちが痛いほどわかります。毎日寝ても覚めても、受験の事しか考えていない気がします。合格率とか、学校の倍率とか、偏差値とか、子どもに付きまとう数字しか今は信用できません。 ▼45歳 高校受験 うちの子どもが高校受験目前です。中学校の内申点と調査票をもって学校選びをしています。学校見学をすると、うちの子どもに合う合わないが顕著にわかることもあり、行きたい学校には、内申点が足らなかったり、倍率が高かったりして、右往左往してしまう自分がいて、受験と一口に言っても、奥が深いなと思います。私の人生観というか考え方も変わったし、あたまの中は受験でいっぱなので、この方の例え話もわかります。 ▼49歳 大学受験 アニメや映画で例えられてもわからないので、受験で例えられてわかりやすいと思いました。すべての例えが的を得ているような気がします。うまいですね。 ▼50代 大学受験 親が意識しすぎても、親が必要以上に不安がっても仕方ないですよね。今はいろんな形の大学入試があるし、受験で親がストレスなのはわかるけど、受験とは関係ない人たちにもその不安を出してくるのは、周りにとっていい気はしないと思います。ひっそりと、自分の中でこらえるものなんじゃないでしょうか。この方みたいに、職場の会話でさえ例え話が全部受験ということは、家庭ではもっと受験の話をしているのかと思うとゾッとしました。 (まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)
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