アギーレ解任で、どうなる次期監督?
日本代表のハビエル・アギーレ監督が電撃解任された。リーガ・エスパニョーラのサラゴサ監督時代に八百長へ関与していたとする告発状が、バレンシアの裁判所に受理されたことを、2日深夜に日本サッカー協会が確認。自宅のあるスペインで休暇中の本人に契約解除を通告した上で、3日夕方に東京・文京区のJFAハウスで日本協会の大仁邦彌会長が緊急記者会見に臨んだ。 この件に関して「受理されたことが確認できたら日本協会としての対応を説明する」と繰り返してきた大仁会長は、「アギーレ監督の手腕を高く評価しており、告発が受理されないことを願っていた」と本音をのぞかせながら、就任から半年足らずで解任に至った理由をこう説明した。 「我々の使命はワールドカップ・ロシア大会への出場。その予選が6月から始まる。これから捜査が始まり、起訴され、裁判が始まる可能性がある。我々としてはそういう影響ができるだけ出ないように、リスクを排除する必要があると考えた」 今後の日本代表のスケジュールは、3月27日のチュニジア代表戦(大分銀行ドーム)、同31日のウズベキスタン代表戦(味の素スタジアム)の2試合を経て、6月から始まるワールドカップ・アジア予選に臨む。詳細はまだ決まっていないが、4月にも組み合わせのドローが行われる予定だ。 代表として活動できる時間が限られている現状では、3月の親善試合は暫定監督ではなく、新体制で臨むことが求められる。選手選考のために3月7日開幕のJ1や、シーズンたけなわのヨーロッパの試合を視察することを考えれば、2月中には契約を終えたいところだろう。 そうした諸条件のもとで、後任監督を誰に託すのか。選手たちとのコミュニケーションを円滑に図る点を重視すれば日本語で通じ合える日本人監督となるが、日本協会の霜田正浩技術委員長は3日に開催した技術委員会後にこう明言している。 「今日の技術委員会で、現在Jリーグでやっている監督には声をかけないと決めた」