ペット持ち込みは新幹線だけでなく「在来線」も有料290円。手回り品きっぷ購入必須
年末年始、ペットを連れて旅行や帰省をする人も多いだろう。JRグループ各線では、ペットを列車内に持ち込む際に「手回り品きっぷ」が必要となる。意外と知らない人もいるかもしれないが、新幹線だけでなく在来線もその対象。改めてルールをJRに聞いてみた。 【画像】ペットの顔だけ出すのもNG。駅や列車内ではケースに全身を入れて持ち運びを 料金はケース1個につき290円。乗車する駅の改札口で犬や猫の入ったケースを見せると、駅係員が持ち込み可能な状態であることを確認したうえで「手回り品きっぷ」を発行する。支払いは現金のみ(クレジット・ICカードは不可)となり、券売機では購入できない。 この「手回り品きっぷ」は、ケースに括りつけられる“タグ”のような形になっており、ケース1個につき1枚が必要となる(括りつけるのが難しい場合は必ず携帯し、呈示できるようにしておく)。乗車中は、ケースを座席の足元もしくは荷棚に置くことがきでる。 持ち込む際の条件は、幅+奥行き+高さの合計が120cm以内のケースに全身が入り、なおかつケースと動物を合わせた重さが10kg以内であること。近年主流のリュックタイプやバッグタイプ、キャリータイプも、ペット専用として販売されているペットケースであればOK。 一方、布状で形態が固定しないもの(ドッグスリングなど)は、全身が入っていてもNG。また、抱っこはもちろん“顔だけ出す”のもNG行為。車内で突然鳴きだしてしまう万が一に備えて、ケース外から与えられる形状のおやつや玩具を用意しておきたい。 持ち込める動物は「小犬、猫、鳩、またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)」。JR東海によると、そのほかインコ、ウサギ、ハムスター、フェレットなども、生き物であれば「手回り品きっぷ」の対象に含まれる。乗客に危害を加える恐れのある動物(猛獣やへびの類)は持ち込み不可だが、爬虫類のなかでも亀やトカゲであればセーフ。 実はこのペット持ち込みにおける手回り品きっぷ、国鉄時代から存在するルール。ペットと移動する際は「手回り品きっぷを購入のうえ、ほかのお客さまにご配慮を」と案内している。人間もペットも安全・安心な家族旅行を心掛けたい。
トラベル Watch,編集部:白江ちなみ