一体誰が?JALにサイバー攻撃“帰省シーズン”直前に混乱
■一体誰が?“DDoS攻撃”でダウン
一体、誰が何の目的でJALを狙ったのでしょうか? 捜査関係者によりますと、警視庁にJALから被害の相談があったといいます。その内容は「DDoS攻撃を受けた」というもの。 「DDoS攻撃」とは、どのようなものなのでしょうか? ITジャーナリスト 三上洋さん 「DDoS攻撃とは、大量にデータを送りつけて処理不能にさせる(攻撃)」 三上さんによると、何者かが複数のネットワーク機器を乗っ取り、そのネットワーク機器から特定のシステムに大量のデータを送り付けることで負荷をかけ、正常なサービス提供を妨害する攻撃だといいます。 三上さん 「例えると高速道路の入り口に車を大量に並ばせてしまう、(車が)入り口に入れないので、そのサービスを使えなくするというもの」 では、その攻撃を誰が行ったのか?専門家は、ある可能性を指摘しました。
■誰が何のためにサイバー攻撃?
JALを標的としたサイバー攻撃。誰が何の目的で行ったのでしょうか? 三上さん 「多くの場合は、政治的意図だったり、嫌がらせ。お金稼ぎのために、脅すためにDDoS攻撃を行うこともある。DDoS攻撃を請け負う悪質な業者というものもある。通常サイバー攻撃の場合は、犯人が身元が分からないように様々な偽装を行うのが一般的。犯人が分かることはまれだと思う。かなり時間がかかると思います」 26日午後2時20分、JALは障害の原因を特定したうえでシステムが復旧したことを発表しました。 顧客データの流出やウイルス被害は確認されていないそうですが、遅延などの影響は今も続いています。
テレビ朝日