佐々木朗希はメジャーでブレイクなるか 米球界も大注目の至宝、移籍先によってはいきなりエース格も
今季の日本人メジャーリーガーでブレイクを期待するのはなんといっても、ロッテからポスティングシステムを行使して交渉を進めている佐々木朗希投手(23)だ。「25歳ルール」によってマイナー契約しか結べない(メジャー出場は可能)ことから、大型契約は不要とあって20球団以上が獲得に興味を示す大争奪戦が勃発している。 【写真】佐々木朗希、美人アナと身長差スゴい2ショット 最も投げたのは22年の20試合、129回3分の1で、1度も規定投球回を投げたことのないことを不安視する声もあるが、最速165キロの豪腕を米球界も高く評価している。昨年9月には15球団もの関係者が登板した試合に駆けつける注目度の高さ。同12月にテキサス州ダラスに各球団の編成責任者や選手代理人らが集まって行われた「ウィンターミーティング」でも主役の1人だった。 すでに各球団からのプレゼン資料をウルフ代理人が受け取り、ヤンキース、メッツ、カブスなどと面談したことが報じられるなど、交渉は進んでいる。だが、新天地決定は、25年の「国際ボーナスプール」がスタートする1月15日以降。新年早々、交渉はさらに本格化していく模様だ。 大谷翔平や山本由伸が所属し、温暖で気候が安定しているロサンゼルスを本拠とするドジャースが本命とされ、パドレスも対抗馬としてあげられている。どのチームに加入するかは今後の交渉が命運を握るが、チームによって今季の起用法は大きく変わることになるだろう。先発陣に比較的余裕のあるチーム(ドジャース、ヤンキースなど)では、ロッテ時代のように登板間隔を可能な限り空けることが見込まれ、23歳の宝をじっくり育成する可能性もあるが、仮に面談をしたことが一部で報じられたホワイトソックスに加入となれば、いきなりエース格としてのフル回転も求められることになる。 あと2年待てば、1年前に山本由伸投手(26)が結んだ12年総額3億2500万ドル(約465億円=契約当時のレート)のような超大型契約も見込まれたが、金銭よりもメジャーでのプレーを優先。メジャー挑戦を明かした際にはロッテを通じて「マイナー契約からはい上がって、世界一の選手になれるよう頑張ります」と決意表明した。 朗希がどれだけメジャーで通用するか、は日米の野球ファンが注目している。日本の誇る大器が、世界に羽ばたく25年となるか。
報知新聞社