【50代女子・茨城旅】海の絶景をお部屋から! 岡倉天心、横山大観が愛した、5つの顔をもつ海・五浦海岸へ
「ぷるんと弾力がある筋肉質な白身。部位によって鶏のモモのような食感もあり。皮と身の間のコラーゲン的な、ゼリー状のところのなんとも独特な味わい、うまみたっぷりの骨の周り、部位で味わう七変化です。あんこうから出るだしとあん肝と味噌でぐつぐつと煮込まれた野菜、そのうま味と、濃厚なスープもいい」
「これには地酒でしょうということで、この夜は『大観』『副将軍』『霧つくば』の地酒3種が味わえる利酒セットを。ああ、幸せすぎる!」
「そして、海を見ながら豪華な朝ご飯をいただき、もういちどざぶんと温泉につかってから帰路へ。 五浦までは、水戸からなら車で2時間弱のドライブ。また最寄り駅の大津港駅からはタクシーで約5分、常磐線の特急が止まる磯原駅からならタクシーで17,8分です。私たちは、荷物をホテルから宅配便で送り、手ぶらになって、帰りは電車にしました」
「タクシーで磯原駅へ向かう途中、運転手さんに、『おすすめのお土産、ありますか?』と聞くと、教えてくれたのが『久利山精肉店』さんのから揚げ。え?から揚げ??? 『揚げたて買えますよ、寄りますか?』と聞かれて『寄りますー!』と合唱。 するとなんと、揚げたてのチューリップから揚げが! これがうんまい!甘めのたれにつけてある、かりっかり感&ジューシーさ満点の絶妙なから揚げ、ちょっとジャンクな気配(あくまで気配)もたまらなかった、また食べたい」
「夏の五浦もいいだろうなー、次は夏五浦だな、と誓いながら帰路につきました」 ※最終回は、水戸へごきげんひとり旅!
山脇りこさん テレビ、雑誌、WEB、でモダンなエッセンスを加えた家庭料理を伝える。「明日から料理上手」(小学館)など著書多数。最新刊は「きょうの料理ビギナーズ」での連載をまとめた『50歳から始める、大人のレンジ料理』(NHK出版)。 2023年3月に刊行された書下ろし旅エッセイ『50歳からのごきげんひとり旅』(大和書房)は半年で11万部を超えるベストセラーに。台北のガイドブックなど、台湾3部作もある。集英社では、OurAge「鍋・保存袋・ボウル1つで簡単! ONEレシピ 」の連載以外に、『よみタイ』での連載「わたしとふたりで旅をする~京都・大阪・神戸 西の都のものがたり」も開始に。