上原浩治さん、ソフトバンク移籍の上沢直之擁護にネット賛否「上原さんだからこその重みのある発言」「ファンは置き去り」
巨人や大リーグで活躍した上原浩治さん(49)が、29日、TBS系情報番組「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。日本ハムから米大リーグに挑戦してわずか1年で、ソフトバンクへの移籍を決めた上沢直之投手(30)について擁護したことに対し、ネット上では賛否の声が分かれた。 上沢は今季、日本ハムからポスティングシステムを利用して米球界に挑戦したが、右肘痛も影響してメジャーでは2試合の登板に終わった。レッドソックス傘下3Aウースターからフリーエージェント(FA)となり、日本球界復帰の際は古巣ではなく、同じパ・リーグのソフトバンクへの移籍を選択したことが波紋を広げている。 今回の移籍について意見を求められた上原さんは「1回アメリカに行った時点で球団の保有権がなくなるので、必ず日本ハムに戻らなければいけないという契約ではないので。選手は商品ですから、より高いオファーがあればそこに行くのが普通。どこと契約してもいいわけなので、そこはちょっとファンの方が怒るのはどうなのかな」と上沢の決断に理解を示した。 ポスティングシステムの制度については、「上沢選手が悪いみたいなイメージがついていますけど、何にも悪くないんですよ。そこはわかってほしいですね」と前置きした上で、FAとの整合性の面で「12球団で統一のルールをつくるべきだ」などと考えを示した。 海外FAの取得には、1軍で累計9年の在籍日数が必要となる。一方で、ポスティングシステムを利用すれば、所属する球団が許可すれば入団数年での海外移籍が可能となる。 上原さんの発言をめぐって、X(旧ツイッター)ではさまざまな反応が出た。賛同する意見では、「他球団の名手が次々とポスティングで海を渡るなか、当時ポスティングが許されない球団で海外FA取得まで日本で投げ続けた上原浩治さんだからこその重みのある発言」「ほんとこれ。戻ってきて欲しかったなーはわかるけど、戻ってこないのを悪みたいに言うのはおかしいやろ」「確かに統一ルールは必要」などの書き込みが上がった。 一方、ファンの怒りという感情論に上原さんが疑問を呈した点に引っかかる人も多かったよう。「ファンは置き去り」「日ハムファンからするとやっぱりやるせなさが残るんよ」「選手目線で言えばド正論ですが…『ファンあってのプロ野球』という観点で『ファンが怒るものどうなのか』という論調には首をかしげたくなる ファン不在なら選手全員無職だよ」「みんな『いいか悪いか』を議論しているわけではなかろう?ファンとして人間として『好きか嫌いか』を話しているだけでは?」と反発する声が目立った。
中日スポーツ