「辻元清美」参院議員「政治とカネ」批判のブーメランリスク
応援に現れた山崎拓自民党元幹事長
「顔が売れているということで立憲民主の広告塔のような存在で色んな報道番組に出演していますね。先の衆院選の比例代表の政見放送では野田佳彦代表と並んで登場していました。“まさに裏金隠し解散”などと自公与党の姿勢を批判していたのが印象的でした。ちなみに自民党は石破茂総裁と三原じゅん子参院議員のコンビでした」 と、政治部デスク。 「与野党問わず“ファン”が多く、例えば山崎拓自民党元幹事長は党籍があるのに2021年の衆院選で辻元氏の応援にやってきて反党行為で1年間の党員資格停止処分を受けました。森喜朗元首相も辻元氏を評価する言葉を述べたことがありました。自民党に移っていれば……と評価する声をいくつも聞いたことがありますね」(同) 最近も論客としての活躍が目立ち、12日の「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、企業・団体献金をめぐる与党のスタンスを批判する場面が見られた。同席した自民党議員に対して、「政治にカネがかかるという認識自体が古い」等、厳しい意見を浴びせていたのである。
私は逃げなかった
今年3月の参院予算委員会では自民党派閥のパーティー収入不記載事件で質問に立っている。 「その場で自身が秘書給与詐欺の件で衆院予算委員会に参考人として招致されたことを振り返って、“(私は)逃げなかった”と訴えていました。自分自身はしっかりと説明責任を果たしたのでその後に政界復帰できたということを言いたかったのだと思います。彼女自身、先ほどもお伝えしように色んな人の懐に入っていきやすい人間臭さがあってそれに魅了される人もいるのですが、一方で、政治とカネに絡む刑事事件で有罪判決を受けた国会議員が再起を果たし、政治とカネの問題で批判を続けているということは国民には理解されにくいという点もあるでしょう」(同) そもそも辻元氏の場合は、れっきとした刑事事件だが、彼女が批判している国会議員はみな逮捕も起訴もされていない。同列に語るのは無理筋、という見方は当然あるだろう。 もちろん辻元氏はすでに罪を償っている。それをもとに批判するのはおかしい、というのも道理だ。が、「みそぎは済んだ、もういいでしょう」というのは自民党側の理屈、常套句を批判してきたのが立憲民主党など野党側のスタンス。多くの場合、立件されていない問題について道義的責任を追及するパターンが繰り返される。 野党第一党を代表する論客で広告塔的存在になった辻元氏がメディア出演を繰り返せばそれだけ過去の問題に焦点が当たることは仕方ないことなのかもしれない。 デイリー新潮編集部
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