【妻だけED】共通しているのは「真面目でやさしい性格」…専門医がすすめる納得の解決法
なぜか妻の前では萎えてしまう…「AVでは勃起するのになぜ?」
「妻のことは嫌いじゃないのに、いざセックスしようと思うとうまく勃起しない、『妻だけED』の相談が増えています」 【驚愕!】人生最高の絶頂は60代!? 学会で発表されて話題沸騰 中高年「リアルな性」レポート と話すのは、ED治療を行うイースト駅前クリニック 秋葉原院・院長の宮路貴晶医師。 朝立ちもするし、アダルト動画を見るときは立つのに、なぜか妻の前では萎えてしまう……。それが「妻だけED」の典型的な症状だ。 「奥様に残念がられたことで自信をなくしてしまい、相談に来られる男性もいます。セックスが中断して険悪なムードになった、次の日から家の中の雰囲気が暗くなったという声も聞かれ、妻だけEDが夫婦関係をギクシャクさせることや、喧嘩のきっかけになることがあります」 EDとは、まったく勃起しない状態のほかに、硬さがつかない・萎えるのが早い・持続力がない(中折れ)など、勃起の力が足りずに満足のいく性行為ができない状態のこと。治療の現場で使われているのが、勃起時の硬さを果物とこんにゃくで表したセルフチェックだ。 「一番硬さが足りないのがこんにゃく、次がみかん、その次がグレープフルーツと続き、完全に硬く勃起した状態をりんごで表しています。 この場合、りんごの硬さは心配ありませんが、こんにゃく・みかん・グレープフルーツは、いずれもEDの可能性があります。心配な人は、勃起したときの硬さがどれくらいか確認してみてください」 勃起は、性的な興奮によって脳から神経を通じ、男性器に信号を送ることで起こる。男性器には海綿体(かいめんたい)という無数の血管の束のような組織があり、それが広がることで大量の血液が流入。海綿体がスポンジのように血液をため込み、膨張して硬くなる。これが勃起の仕組みだ。EDは、何からの原因でこのメカニズムの途中で障害が発生することで起こる。 「EDには、加齢や病気などで血管に問題が生じる『器質性ED』、精神的ストレスによって起こる『心因性ED』、薬の副作用で起こる『薬剤性ED』の3つの種類があります。このうち妻だけEDは、『心因性ED』に当てはまります。緊張やストレスを感じることで、脳からの神経伝達がうまくいかなくなり、セックスしようと思っても勃起が不十分になってしまうのです」 ◆共通しているのは、「真面目でやさしい性格」… 妻だけEDの原因で多いのが、妊活によるプレッシャーだ。男性側も子どもは望んでいるものの、妊娠しやすいタイミングにあわせて「必ずしなくては」という緊張感があると、なぜかいつも通りいかない……。「妊活に何とか協力したいのに」という悩ましい気持ちでクリニックを受診する男性も多いという。 「男性の勃起の仕組みは意外とデリケートなんです。今までしっかり勃起していた若い男性でも、妊活などでプレッシャーを感じたり、いつも通りのセックスができなかったりすると、一度の失敗でEDになってしまうケースがあります。 ほかには、奥様の出産後に久しぶりにセックスしようと思ったら以前のようにできなくなった、結婚生活が長くなり性生活がマンネリ化し、妻と向き合っても勃起しなくなったなど、性的興奮が十分に高まらないと、EDが起こりやすくなります」 妻だけEDになりやすい人に共通しているのは、真面目でやさしい性格だ。「妻をがっかりさせたくない」「妻のためにがんばらないと」という男性ほど、EDになってしまったことをショックに感じ、一人でストレスを抱え込みやすい。考えれば考えるほどそれがプレッシャーとなり、さらにEDが深刻になっていく。