【妻だけED】共通しているのは「真面目でやさしい性格」…専門医がすすめる納得の解決法
セックスの前に1回1錠服用…「治療薬」で妻との性生活が復活
妻だけEDになったら、どう対処したらいいのかーー。男性にとってハードルは高いと感じるが、「勃起力が落ちてきたかもしれないことを、妻に打ち明けるのがベスト」と、宮路医師はすすめる。 「男性にとって自分でも認めたくないED。それを自分の口から妻に言うなんて……と思うでしょう。でも、このままでは次のセックスも同じ結果かもしれません。夫婦間のセックスを満足させたいなら、パートナーである奥様に現状を素直に伝えることをおすすめします。 当院には、2人そろって受診されるご夫婦もいます。EDの原因をオープンにして、奥様の協力を得られるほうが改善は早いですし、スムーズです」 妻だけEDの改善には、性的刺激をいかに高めるかがカギになる。例えば、お互いおしゃれをしてでかけたり、ラブホテルに行ってみたりと、いつもと違うドキドキ感を味わうことで、妻に対しての興奮は高まる。そのためにも、一人で抱え込まず、まずは妻に話してみることが改善の第一歩になる。 とはいえ、「妻にはどうしても言いづらい」という男性もいるはずだ。そんなときは、ED治療薬に頼る手段もある。 「ED治療薬は、セックスの前に1回1錠の飲み薬を服用します。よく、薬を飲むと性欲が増加して、勃起し続けるのでは? と聞かれますが、そうではありません。性的な刺激を受けたときに、男性器への血流を促して、勃起の力をサポートするのがED治療薬です」 現在、厚生労働省に認可されているED薬は、「バイアグラ」「シアリス」「レビトラ」の3種類で、いずれも自費診療となる。 「有名なED治療薬であるバイアグラは、作用時間が4時間程度と短く、食事の影響を受けやすいので空腹時に飲むのがおすすめです。シアリスは、効果持続期間が最大36時間なので、週末に使う人が多く、金曜の夜から日曜の朝まで勃起力をサポートしてくれます。レビトラは、最も勃起力が高まる薬のため、より硬くしたい人に好まれます。 最初は2~3種類のED薬を試されることが多く、2回目には『これが良かった』と、1種類に絞ってくる男性がほとんどです。食事やセックスのタイミングに合わせて、自分が使いやすい治療薬を見つけられると、EDだったことを忘れるくらい、パートナーとの性生活に自信が持てますよ」 これらのED治療薬は、国で認可されたもの。体への依存性はなく、飲み続けると効かなくなるということもない。また、男性ホルモンを高める筋トレや、下半身の血流を良くする有酸素運動も、ED改善のセルフケアとして効果的だ。 EDは、男性本人だけでなく、パートナーである妻も心配していたり、悩んだりしている。妻だけEDが深刻化すれば、セックスレスに陥ってしまい、夫婦生活を復活させるのが難しくなる可能性もある。そうならないためにも、早いうちに対処することが重要だ。 ▼宮路貴晶(みやじ・たかあき) 男性専門の「イースト駅前クリニック」秋原院・院長。ED・AGA・メディカルダイエットの3つの専門外来で、男性の悩みに寄り添う。 取材・文:釼持陽子 編集・ライター。1983年、山形県生まれ。10年間、健康情報誌の編集部で月刊誌・Webメディアの編集に携わったのちフリーランスに。現在はヘルスケア・医療分野などを中心に、医師や専門家の取材、企画、執筆を行う。
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