声優・金田朋子。娘のために「パパの夢」と「ママの笑顔」を守りたい。離婚の決断の先に見えているもの
離婚をへてステージが上がった感覚に。元夫への気持ちは“人間愛”!
――娘さんに家族の形のことを最初に話したときは、どんな反応だったんですか? 金田 娘は、「ママが笑っていれば、ちえちゃんは何だっていい」とよく言うんです。だったら、それを守るしかないじゃないですか。 私たち家族は、きれいな丸の形ではなくて、不格好でいびつな形かもしれません(笑)。でもそれが私たちにとっていちばんよくて、娘を守ってあげられる形だったんですね。私も渉くんもめちゃくちゃ悩んで、話し合って、やっとたどり着いたこの形をとても気に入っていますし、娘も毎日めちゃくちゃ笑っています。この選択をしてよかったなと思っています。 ――離婚をしたことで、金田さん自身変わったなと思うところはありますか? 金田 「森さんに新しい恋人ができたら、どうするんですか?」とよく聞かれるんですけど、私は、渉くんがハッピーになれて、私たちにもいい影響を及ぼしてくれるなら、祝福したいなと思います。もう、自分の欲とかではなくて、人間愛的な感じなんですよ(笑) うまく説明するのが難しいんですけど、離婚に到達したことで、一歩上のステージに行ったような気持ちなんです。だから、渉くんに対して「好きな人ができたら嫌!」という感覚にはならないんですよね。それよりも、それで渉くんが幸せになれるのであれば、祝福したいんです。そしてそれは、渉くんも私に対して、私と同じ気持ちだと言ってくれています。 私、離婚という形を選ぶのにいろいろ考えたことで、人間的に成長できたような気がしていているんです。もちろん、つらいこともありましたけど、自分の成長のためにも必要だったのかなと。この私の成長は、娘のためにもなるのかなとも思います。 子どもには、相手の幸せを心から願えるような子になってほしいじゃないですか。そのためには、自分もそういう人間にならないといけないんじゃないかなと。 人はだれだって、1位をとりたいじゃないですか。でも娘には、1位をとった子に「おめでとう」と言ってあげられる子になって欲しいんです。