現代版「ゴールデン・ガールズ」が建てた、ともに年齢を重ねていけるシェアハウスをのぞいてみた(海外)
光熱費などは3人で分担
それぞれが果たす役割に関係なく、3人は光熱費といったこのシェアハウスの支払いを平等に分担している。 水道代は1人あたり月に約30ドル、電気代は8月と9月のピーク時には1人あたり100ドルになることもある。
きょうだいとの同居は、年をとっても簡単ではない
「わたしが一番若いんですが、姉との暮らしには難しい面もあります。でも、それは家族の問題です」とミシェルさんは言う。 「その恩恵は何にもまして大きいし、犠牲だとは感じていません」
さまざまな生き物たちが集まってくる場所に
「ここはオオカバマダラの通過点なんです」とクリスティーナさんは言う。 「わたしたちがここに住んでいなかったら、こうはならなかったでしょう。素晴らしいですよね」 3人はシェアハウスを訪れる他の野生生物の世話もしていて、鳥やリスのための餌台や動物用の水桶を用意している。 「ミシェルは食べ物や水を求めてやってくる生き物に名前をつけるのが大好きで、全ての生き物を把握しているんです」とクリスティーナさんは続けた。
3人の中で唯一孫がいるクリスティーナさんは、孫がシェアハウスを訪ねて来るのを楽しみにしている
「一番下は9歳で、特に楽しんでくれました」とクリスティーナさんは話した。 「親友4人を連れて冒険に出て、すごく誇らしそうでした。その後、何日もその話をしていました」
3人は共同生活を楽しみ、コミュニティーを築いている
3人が共同生活を決めた大きな要因は、自身の生活の変化と何十年も住んできた地域の変化だった。 「わたしが昔住んでいた地域は、結び付きのとても強い地域でした」と離婚したミュリエルさんは語った。 「親しい友人もたくさんいましたが、わたしが最後の1人になってしまったんです。近所の雰囲気も変わってしまって、わたしが一番恋しかったのはコミュニティーでした」 ティエラ・デ・ディオスと名付けたこのシェアハウスで、3人は失われた連帯感を取り戻し、ともに時間を過ごし、必要な時には支え合っている。 「コロナ禍では理想的な状況でした」とクリスティーナさんは言う。 「わたしたちは一緒に料理をしたり、映画を観たり、ゲームをしていました。ロックダウン(都市封鎖)の影響もほとんど感じませんでした。わたしたちは基本的にここにいることを楽しんでいたし、仲間もいましたから」
Alcynna Lloyd