突然の肌トラブル、もしかして....? 「更年期」が肌に与える3つの影響
もう生理用品を買う必要がなくなったり、ホットフラッシュと付き合うことになったり...など、更年期は第2の思春期が "逆になって" やってきたかのごとく、体の変化がとにかく多い。だが多くのことが未だミステリアスで、憂慮すべき体の変化についてもあまり語られていない。特に、「肌の変化」についてはなおさら。 【写真】わたしの不調、更年期障害? 覚えておけば怖くない!数字で辿る「更年期」の基礎知識10 10代の頃はホルモンが活発で、あなたやクラスメイトが、たびたびニキビに悩んだ時期もあっただろう。 それと似たような変化が、更年期に入りあなたのホルモンバランスが変わったことによって、また起きようとしているのだ。 更年期が肌に与える影響について詳しく知る前に、まず更年期になると起こることを明確にしておこう。
更年期とは?
「更年期の中でも重要な "閉経期" は、正式には最後の生理の1年後からのことをさします」と説明するのは、ニューヨーク・メディカル・カレッジ皮膚科の准教授で臨床研究ディレクターのショーシャナ・マーモン博士。 北米更年期学会によると、典型的には40歳~58歳に起こるが、それよりずっと早い30代の場合も、もしくは遅い60代の場合もある。それに至る何年かの間に、卵巣で生成されるホルモンのひとつ、エストロゲンが変動し始める(それがホットフラッシュや生理の不定期などの原因になる)。アメリカ国立老化研究所によると、この時期を閉経への移行期という。 閉経移行期を経て生理が終わり、「卵巣のエストロゲン生成は劇的に減少しますが、テストステロンなど男性ホルモンのアンドロゲンのレベルは変わりません」とマーモン博士。この新たなホルモンのバランスが肌に影響を及ぼすのだ。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校が2016年に行った研究からも、閉経によって起こる不眠症が細胞の老化をスピードアップすることが明らかになっている。同研究は肌を特定して述べてはいないが、細胞の老化の高まりによる副作用として影響を及ぼす可能性がある。