山口心平【バズアップビート（牡３・友道）】

３戦未勝利でもポテンシャルはこんなものじゃないバズアップビート

　デビューして３戦３敗。この馬を期待の一頭として挙げていいものかと悩んだが…。実はこの馬、自分が推奨して古い友人がクラブ法人で１口所有している。ここでピックアップする理由の半分はその負い目（笑い）でもあるが、もう半分は、持っている能力はこんなものではない…と信じているから。ここからの快進撃で何とかクラシックに間に合ってほしいと思っている実力馬（のはず）だ。 　敗戦が続いてもこの馬の力を信じている理由は、夏の小倉の新馬戦での走り。２着に敗れたとはいえ、ラスト２ハロン１１秒６→１１秒２のラップを猛追してきた脚は見事で、自身はラスト１ハロン１０秒台をマークしていると推定される。過去の小倉の新馬戦（芝９ハロン）においてこのレベルのラップは、ドウデュースやクロノジェネシスの勝ったレースに酷似するもの。２戦目を迎える際には友人に対して「ここで負けたら競馬記者やめる」とまで豪語して２着に敗れたのはご愛嬌だが…。当時は体調ひと息だったようだし、３戦目は他馬の落馬の影響も少なからずあった。全体時計はいろんな要素に左右される面があっても、こういう細かい部分のラップはうそをつかない、という個人的信念。それを証明し、友人の期待の応えるためにもまずは勝ち上がり、トントン拍子で出世してほしいものだ。