イラン、来年は核問題で「重要な年に」=外相
[28日 ロイター] - イランのアラグチ外相は訪問先の北京で記者団に「2025年はイランの核問題を巡って重要な年になるだろう」と述べ、トランプ次期米大統領が同国に「最大の圧力」をかける政策を再び採用する可能性に警戒感を示した。 トランプ氏は大統領在任中の2018年、欧米など6カ国がイランと締結した核合意から離脱した。核合意は、イランが核開発を制限する代わりに、欧米が制裁を解除する内容。 アラグチ氏は、核問題については中国の外相とも協議したと明らかにした。 イランの首脳陣が大きく懸念しているのは、トランプ氏がイランの石油業界に対する制裁を厳格化しつつ、イスラエルのネタニヤフ首相との関係を強化する政策を進めて、イスラエルがイランの核施設を攻撃する事態だ。 トランプ氏の大統領就任を来年1月20日に控えて先行き不透明感がくすぶる中、イランの通貨リアルは28日、ドルに対して過去最安値を更新した。