全米メディアはレイズ筒香嘉智の開幕戦での衝撃本塁打デビューを絶賛「実力を証明した」「上出来デビュー」
レイズの筒香嘉智外野手(28)が24日(日本時間25日)、本拠地のトロビカーナフィールドで行われたブルージェイズ戦でメジャー初安打がホームランという衝撃デビューを飾った。開幕戦に「3番・三塁」でスタメン出場した筒香は、5回2死一塁に巡ってきた第三打席に逆方向の左中間へ3点差に迫る2ラン本塁打を放った。相手は、昨季のナ・リーグ最優秀防御率タイトルを獲得した左腕エースの柳賢振でフルカウントから外角に投じられた89マイル(143キロ)のストレートだった。筒香は第一打席は二ゴロ、第二打席は死球、本塁打後の第4打席は捕邪飛。 第5打席は左飛で、4打数1安打2打点。チームは追い上げたが4-6で敗れた。米メディアも速報で筒香の鮮烈デビューを大きく取り上げた。 大リーグ公式サイトは「ヨシ、同じ球で初安打、初本塁打を記録」との見出しで報じた。「筒香はメジャーリーグのデビューを3カ月余り待たなければならなかった。だが、彼にとってそれは待つだけの価値があった。五回、1-6とレイズが追い上げる場面で、筒香は反対方向へ2点本塁打を放ち、ブルージェイズ先発の柳賢振は彼にメジャーリーグで初安打、初本塁打を献じた。スタットキャストによると、本塁打の打球の速度は103.4マイル(約166.4キロ)でボールは407フィート(約124メートル)飛んだ」と伝えた。 無観客の球場のダグアウトでチームメイトの歓声が響き、遊撃手のウィリー・アダメスがベンチの前で、筒香を最初に迎え、日本流の“おじぎ“を交わしたことを紹介。 さらに「レイズのケビン・キャッシュ監督は、筒香が力強いプレーを見せると信じていた。彼はそれを証明した。先発は左腕だったが、キャッシュ監督は開幕戦で3番を打たせた」と続けた。その上で記事は「筒香は日本でのキャリア10年間で205本塁打を放った。今メジャーリーグで彼は通算本塁打数を加えていくことができる」とも記した。 地元のタンパベイタイムズ紙は、敗戦を伝える記事の中で、「3打席目で本塁打を放った日本から移籍してきたヨシ・ツツゴウの上出来だったメジャーリーグデビューや、28歳の横投げリリーフ投手のライアン・トンプソンの1安打に抑えた2イニング投球や颯爽とした守備に代表されるように、選手個々の成績については褒めることができるかもしれない」と筒香のデビューを取り上げた。同紙もベンチ前の“おじぎ”をクローズアップしている。