「絶対に出ません」知らない番号からの電話は断固「着信拒否」の人たち 「知り合いならLINEで連絡来るはず」…営業電話や詐欺への警戒心も高まる
「闇バイトの下調べかも…」必ず番号をネット検索する
営業職のBさん(30歳/男性)も、知らない電話番号からの着信には出ないという。「ある種の“防衛策”といいますか、もしかしたら詐欺や闇バイトの下調べかもしれないので……」とBさんは懸念を示す。 「去年、国際電話を使った詐欺電話が問題になったのもあって、出ないようにしています。というのも、実際海外からの変な番号で結構かかってきてたので、気持ち悪くて。僕のスマホには伝言メモ機能があるので、もし本当に大事な連絡なら、メッセージを残すはずです」(Bさん) 注意深いBさんは、昨今世間を騒がせている“闇バイト”への警戒もあり、知らない電話番号から着信があった場合、必ず電話番号をインターネットで検索するようにしているという。 「電話番号や企業の名前などから、その番号の情報を検索できるサイトがあって、そこには口コミが多数寄せられているんです。 なかには『営業を装って、家族構成や住所、都合のいい日時を聞き出そうとしてきた。闇バイトの下調べかもしれない』といった報告もあるので、最近はより警戒して出なくなりましたね。もちろん、真偽は定かじゃないですが、警戒するに越したことはないと思って。 仕事の連絡であれば社用携帯にかかってくるはずですし、プライベートの連絡は主にLINEを使っています。それ以外の場合は急用じゃないと判断していますし、『犯罪に巻き込まれるかも』と思うと、知らない番号からの着信には迂闊にでられません」(Bさん)
そもそも電話機能を使わない
そもそも電話機能を使わない人も増えている。大学生のCさん(21歳/男性)は、「周りの友人もLINEで連絡を取る人がほとんどなので、もともとの電話機能は使いません」と令和の“通話事情”を明かす。 「インターネット上の知人と実際に会う、いわゆる“オフ会”の相談ではDiscordで連絡を取ることも多いです。遠くにいる人たちと大人数で相談する場合、一対一の電話機能は使い勝手が悪いので、普段の連絡手段もグループ通話機能があるものを優先しがちです」(Cさん) 総務省によると、LINEの利用率は全年代で90%を超えている(2023年)。InstagramやFacebookのメッセンジャーでも通話はできるし、最近では、Xが音声通話機能をプレミアムユーザー限定で搭載したことも話題となった。 「使い勝手のいい通話アプリがたくさんあるので、相手や用途によって使い分けています。友人でもガチの携帯電話の番号を知らない人は多いかも。というか、もはやそっちが鳴ったらびっくりするかもしれません」(Cさん)