【陸上】100mHは別所みゆがライバル対決制して2冠達成! 前田さくらもスプリント2種目制覇 女子800mは佐々木葉音がトップ/IH中国
◇インターハイ中国地区大会(6月14日~16日/鳥取・ヤマタスタジアム)3日目 福岡インターハイを懸けた中国地区大会の3日目が行われ、女子100mハードルでは別所みゆ(大社3島根)が13秒76(+0.9)の大会タイ記録で優勝。前日の400mハードルに続く2種目制覇を達成した。 インターハイ中国大会優勝者一覧をチェック! 100mハードルには昨年のインターハイ4位、U18規格で13秒26のU18日本記録を持つ木梨光菜(倉敷中央3岡山)も出場しており、この日は両者ともに4×400mリレーをこなしながらの競技となった。 4×400mリレー準決勝の直後に行われた予選では別所が13秒95(+1.9)をマークし、木梨も準決勝で13秒91(+2.4)と参考記録ながらも別所を上回るタイム。決勝では別所が5レーン、木梨が7レーンに入り一騎打ちの様相を呈していた。 レースではスタートからリズムよくハードルを越えていった別所が、ライバルを0.06秒差で抑えてフィニッシュ。県高校記録の13秒75にあと0.01秒届かず悔しさを見せたものの、「今回は13秒台を3本そろえられたことがよかったです」と喜びが上回った。「走力がついて、ラストでも崩れなくなった」と、昨年秋から始めた400mハードルの効果は結果として表れ、ライバルにも快勝。8月のインターハイでもさらに上を目指していく。 一方、敗れた木梨は「今までずっと勝ってきたので、本当に悔しいです」と一言。同地区の別所とは中学時代から競り合ってきたが、高1の秋以降は負けたことがなかった。「全国大会ではリベンジします」と、こちらも次の対戦を心待ちにしている。もちろん、舞台は決勝の場だ。 女子200mでは前田さくら(鳥取敬愛2鳥取)が100mに続く優勝。タイムの24秒35(+0.1)は県大会で出した24秒77の自己記録をさらに塗り替え、県高校記録も樹立した。 注目された女子800mはスタートから独走態勢に入ったドルーリー朱瑛里(津山2岡山)に対して、佐々木葉音(平田2島根)が食らいつく展開に。佐々木は500m付近で一度は引き離されたものの、最後の直線でドルーリーをかわして2分11秒37で殊勲の優勝を飾った。「1周目の62秒はきつかったですが、とにかく勝ちたかった」と、粘りの走りが光った。 男子では円盤投の藤谷直斗(西条農3広島)が44m03で優勝。コンディションは万全ではなかったが、自己ベストに近い44m台を出せたことが自信になったという。チームメイトには女子投てき2冠の迫田明華(3年)がおり、「切磋琢磨して、自分を信じて頑張ります」と、福岡での躍進を誓った。 また、総合争いの男子は61点を獲得した玉野光南(岡山)が優勝。女子は63.5点の大社(島根)が制している。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
多々納健一/月刊陸上競技