元チームメイトが語る「筒香嘉智という男」 実力・人間性は満点! 唯一の課題は……
メジャーリーグのジャイアンツから自由契約となっていた筒香 嘉智選手(横浜)が古巣DeNAと契約合意したことを発表した。 【一覧】12球団4番打者成績 日米通算223発の長距離砲は、巨人が獲得に乗り出すなど、去就が注目されていたが、「ハマの大砲」が決断したのは古巣DeNAだった。チームはタイラー・オースティン外野手が右太もも裏の肉離れで離脱していることもあり、外野、一塁を守ることのできる強打者の加入は大きな戦力となる。
強打者の加入は単なる補強ではない!高い評価を受ける筒香の人間性
2016年に44本塁打と110打点で2冠王を獲得した実力者だが、「筒香選手の魅力は打撃だけではない」と語ったのが、2012年から2014年まで横浜で共にプレーした経験を持つ冨田 康祐氏(PL学園)だ。 筒香選手との初対面は2011年シーズンのオフ。冨田氏は育成ドラフト1位で入団したばかりだった。 「初めて会ったとき、彼は自主トレから帰ってきたところだったんですよね。『野球に集中するため、(雑音のない)アメリカで練習をしてきました』と言っていて、すごくストイックな選手だと思いました。そのとき彼はまだ高卒2年目。その若さで自分を追い込むための練習をしている。意識の高さを感じました」 この出会いの後の高卒4年目のシーズン、筒香は前年度の108試合から23試合へと出場機会を減らしたが、翌年のシーズンで22本塁打と才能が開花。瞬く間にスターの仲間入りを果たした活躍にも、冨田氏は驚くことはなかったという。 「不調のシーズン中も体の各部位の動かし方など、一見地味に見えるトレーニングに日々取り組んでいました。高校の後輩でもある乙坂 智外野手(横浜)と一緒に、細かい動きを地道にトレーニングしていましたね。しっかり考えながら準備をする。自分の芯を貫くブレない選手だと思います」 野球に対するストイックな姿勢はもちろん、一部で高い評価を受けていると報じられた”人間性”についても冨田氏は言及した。 「真面目で謙虚な部分も持ちつつ、笑って話をしてくれるユーモアもある選手です。自分がレンジャーズにマイナー契約でいくことが決まった時も、『いいなぁ冨さん』と応援してくれました。乙坂選手や桑原 将志外野手(福知山成美)をはじめとして、先輩後輩に関わらず選手たちに慕われていました。筒香選手のことを悪く言う選手はいないです」 その人柄もDeNAにとって大きな戦力になるだろう。