清澄白河に生まれたパフェの名店「Maison heureux(メゾンウル)」。あえて発売時期を決めないからこそ生まれる、最高のパフェとは?
「発信の力になれたら」地域のフルーツを広めたい
「神の島レモンケーキ」お店では、季節限定のパフェに加えて、通年販売の焼き菓子や生菓子も販売。『神の島レモンケーキ』には、愛媛県今治市の大三島だけで作られている“神の島レモン”が使われています。「このレモンを皆さんに食べてほしいな、と思って作りました。地域には農家さんが作ったフルーツを世に広めようと頑張っている方もたくさんいて、そうした発信の力になれたらと考えています。そのままでも食べられるくらい美味しいことに加えて、農薬を減らす努力もされているので皮まで良い状態で使えるんです」ケーキの上部には、シェフがレモンとローズマリーの組み合わせが好きなことから、ローズマリーの葉をトッピング。たっぷりの果汁を含んだ生地とさわやかなアイシングのなかに、レモンの柔らかな甘みを感じます。 パフェの発売時期を不定期にしている理由も、作り手とフルーツに対する敬意から。続くシェフの言葉からは、どこまでも温かな想いがうかがえます。「農家さんが作っているフルーツって、すごく美味しいんですよね。本当はぜひ農園に行って食べてほしいくらいです。でも、発売日に沿って仕入れ先を決めると、○○さんの果物を使いたい、と思っても難しい現状があるんです。今は、農家さんと連絡をとって“この日いけるよ“みたいなやり取りをしながら発売時期を決めています。ここで働く以前から、いろんな農家さんが、いつも親切にしてくれるんです。お店のために特別な品種を植えてくれたり、収穫のとき以外でも“花が咲いているよ”とか、“剪定してるよ”とか教えてくれたりします。そういった方々に、恩返しをしていきたいですね」
都会で楽しむ、果物の魅力にあふれたお菓子
どこまでもフルーツとその作り手に寄り添うシェフが作る、果物の魅力を引き出したパフェと焼き菓子たち。「Maison heureux」のスイーツには、シェフと農家と、いろんな地域の人たちの優しさが込められています。 About Shop Maison heureux (メゾンウル) 東京都江東区白河2丁目14-2 レーベル 1F 営業時間 : 12:00-18:00 (L.O. 17:00) 定休日 : 日・月 公式Instagram:@maison.heureux
ウフ。編集部 磯部美月