高松商、10キロハンマーで筋トレ 打球の速さ増す /香川
<センバツ2019> 高松商の選手はティー打撃の合間にも筋力トレーニングを欠かさない。グラウンド端のネットに向かい球を打ち返した後は、重たいハンマーをドスンと音を立ててグラウンドに打ちつけ始める。土にできたくぼみが、どんどん深くなっていく。そしてまた、ティー打撃へと戻る。 使用するハンマーは重さ約10キロ。ぶれずに振り下ろすためには下半身から体幹、腕へと動きを連動させなければならない。下半身と上半身を連動させるのは打撃の基本と同じ。全身を鍛えることで、実際の打撃の時も下半身の動きを意識しやすくなる。 ハンマーを振り下ろす以外にも、合間にはおもりを付けた棒を上下するなどして手首も鍛える。球をバットで捉えた時に押し込む力が強くなり、強い打球を生み出せるからだ。こうした練習は打撃の間に挟むからこそ、実際のプレーにつながる筋肉へ変わっていくのだという。 服部滉生選手(1年)は「最初は練習するたびに筋肉痛になっていたけれど、今はハンマーを強く振れるようになってきた。打球も速くなってきたので継続していきたい」と笑顔をみせた。【潟見雄大】