硬くて割れない!幻の「まさかりカボチャ」は北海道・開拓の味 カボチャ生産量日本一のナゾ探る
そう、最大の特徴は皮の硬さ。 開拓の厳しい時代で食べるのに、長期保存に向いていたのではないかといいます。
包丁では切れない!? 硬いまさかりカボチャ、どうやって割るの?
(宮永キャスター)「では、まさかりでないと割れないというまさかりカボチャ、どうやって割ったらいい?」 (川合農場 川合拓男さん)「これは包丁では危険なので、硬いアスファルトに直接叩きつけて割る。ビニール袋に入れます」
(宮永キャスター)「では、いきますよ。割れるかな、それ!おおー、割れた!」
(川合農場 川合拓男さん)「しっかり皮ができている状態ですね」 硬くて包丁では切れない「まさかりカボチャ」ですが、一度割れてしまえば、あとは内側から包丁で切って調理することができます。
昔懐かしい味がする「まさかりカボチャ」 食べ比べしてみよう!
ということで、川合さんのカボチャをふかしていただきました。 冷凍食品などに加工されるカボチャ「ケント」と、開拓時代の味「まさかりカボチャ」の食べ比べです。
(宮永キャスター)「まずは、普通のなじみあるケントです。実がホクホクというか、粘り気がある感じで、うん、甘い!おいしい!」
(宮永キャスター)「では、まさかり。とりあえず、かじってみるかな…皮は全然ダメですね、めちゃくちゃ硬い。昔のカボチャってこんな感じだったなという食感ですね」
ホクホクでおいしいカボチャだったのですが、生産が減少していった背景には、まさかりカボチャの独特な形から箱詰めが難しかったという流通の都合の問題や、核家族化の影響で、小さなカボチャが好まれるようになっていることなどが考えられるといいます。
(川合農場 川合拓男さん)「決しておいしくないから消えていったわけでもないところ、おいしいけど人間の都合で、社会的な背景で消えてきたということで、おいしいというところをピックアップすれば活かせるのかな」
カボチャの生産量、道内では減少傾向…
まさかりカボチャをむかし食べていたという高齢の方や道外から「食べたい!」という問い合わせも多いといいます。 道内で圧倒的な収穫量を誇るカボチャですが、道内だけで見てみると収穫量は減少傾向でもあるんです。 北海道産カボチャの販路を広げようと取り組んでいる農家もいるんです。