センバツ高校野球 作新学院/石橋 選手紹介/9 /栃木
◇盗塁で相手揺さぶる 作新学院 沢田秀翔右翼手(2年) 高い出塁率と盗塁成功率で相手を揺さぶる2番打者。昨秋の県大会、関東大会では4割超の打率を残し計五つの盗塁を決めた。打球の行方と敵チームの守備陣形を瞬時に見極める広い視野が武器だ。 遊撃手志望で作新学院へ入ったが、ライバルが多く、ベンチ入りするために外野へコンバート。「弱肉強食の世界なので、こだわりはない」と話す。 特技はルービックキューブで「調子が良いと30秒、悪くても1分以内に完成できる」。展開を予測する力は野球の走塁に役立つという。昨年11月からは、強い打球を打てるよう筋力トレーニングを始めて体重は6キロ増加。「センバツで成長した姿を見せたい」。宇都宮市立清原中出身。175センチ、75キロ。【井上知大】 ◇積極性身につけ成長 石橋 稲葉玄右翼手(2年) 昨秋の県大会では、2回戦で走者一掃の三塁打を放ち、準決勝でも先制打でチームを勢いづけた。「外角には手が出なかったが、積極性が身についた」と成長を口にする。 勉学にも打ち込めると聞いて石橋の受験を決めた。ほぼ毎日、塾の自習室に通い、帰宅は午後10時半になる。 中学卒業時に軟式野球部の顧問教諭に言われた「人の喜びを糧に生きろ」という言葉を大切にしている。「日々のあいさつや返事、礼儀も先生から教わった。私生活でも野球でも、誰かが困っていたら助けたり、教えたりすることが自分の喜びにもつながる」と話す。 「思い切りフルスイングして、楽しんでプレーしたい」。宇都宮市立陽西中出身。170センチ、66キロ。【鴨田玲奈】 =つづく