西村担当相「昼間も外出自粛を」 「ランチ、リスク低くない」
西村康稔(やすとし)経済再生担当相は12日、記者会見し、緊急事態宣言下で要請している対策の一つである外出自粛について「誤解もあるのが、昼間も含めて外出自粛をお願いしている。不要不急の外出はできるだけ控えていただきたい」と述べ、宣言対象地域では午後8時以降に限らず外出自粛を求めていることを強調した。
西村担当相は「夜の飲酒を伴う食事の場面、会食の場面が感染を広げる大きな要因となってきており、特に(午後)8時以降の外出自粛をお願いしているが、昼食・ランチはみんなと一緒に食べてもリスクが低いわけではない」と指摘。テレワークの7割導入にも触れ、「出勤者の数の7割削減を是非お願いしたい。どうしても勤務に来ると昼ご飯を食べる、帰り(の)夜は食べるということになってくる。あるいは同僚で食べる、あるいは久しぶりに会う友達と食べる。これが、一番リスクが高いと言われているので、ぜひこれを徹底して(控えることを)お願いしたい」と訴えた。 今回の緊急事態宣言では、外出自粛、テレワークに加え、飲食店の時短営業、イベント開催の制限が対策の柱。西村担当相は「こうした内容を徹底することが大事。いまの時点で新たな対策なり、対処方針を変えることは考えていない」とし、13日に開催予定の政府の諮問委員会では対象地域について議論するが、実施する対策は現在のままでとする考えを示した。 西村担当相は、昨春の緊急事態宣言の時、昨夏の大阪や愛知の例を引き合いに出し、上記対策で効果があると主張。「4つの項目を実施していければ1か月で半減ということも、これは絶対にできないわけではない。これは尾身(茂)先生も、『厳しい難しい状況ではあるけれども、みんなが1つになってやればできる』とおっしゃっている」としたうえで、「なんとしても感染拡大を抑えないともう医療がひっ迫して、本当にみなさまの命を守るためにも、多くのみなさまの命を守るためにもなんとしてもこれ感染拡大を抑えていかなければいけない。是非理解いただき、協力いただければと思う」と語った。