外交ではふとした仕草が命取りに…石破総理に求められる振る舞いはどこまで?安倍元総理は専属メイクで元気アピール
■握手の仕方一つで2国間の力関係が出てしまう?
見た目と同様かそれ以上に、振る舞いが大きな意味合いを持ってしまうのも総理という立場ならではだ。青山氏は「総理になったら途端に見られるポジションになる。しかも国の代表。中国の習近平主席との握手が、向こうが片手でこっちが両手だったというのは、いかにも下手に出ていると捉えられてしまう。(元総理の)小泉純一郎さんが北朝鮮の金正日国家主席と会う時も、絶対に一瞬でも頭を下げちゃ駄目だ、握手する時に絶対に頭を下げずに握手するなと。頭を下げた瞬間に、その瞬間を写真に撮られて、日本が頭を下げに平壌に来たというイメージ映像が作られてしまうから」と振り返った。さらには終戦直後、マッカーサーと昭和天皇による写真についても「マッカーサーがリラックスしていて、直立不動の天皇陛下というのが、『戦争に負けたんだ』という完全なメッセージになる。写真は一瞬でそういうイメージが作られてしまうということを、石破さんも注意した方がいい」と注意を促した。 基本的に首脳会談の握手は、右手だけでするというのが大体のルール。「石破さんはたぶん選挙のノリで、両手でいってしまったんだろう。彼から言わせると本質じゃないということなのだろうが、ただそれが本質に見えてしまうことがあるということ」とも説明した。 APECでは、初参加となれば自ら挨拶回りに出向いてもよかったところ、不慣れさもあってか座ったままだった石破総理。「問題になることもないが、そういうことが続くと石破さんはちょっと怠惰な人みたいな印象がついてしまう可能性はある。あと何よりも記念撮影に写らなかったのは大きなことで、存在感を示せなかった。昔、中曽根総理がサミットで、あえて前に行って(アメリカの)レーガンさんの隣で写真を撮ってもらったことがある。日本の総理大臣が堂々としているというのは、日本人に向けたサービスなんだということをおっしゃっていた。そういう気持ちを持つことも大事」。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部