カラスとミサゴ、天敵のはずが並んでる? 長崎・佐世保
佐世保市中心部を流れる佐世保川近くの電柱に、カラスと、天敵であるはずのタカのような猛禽(もうきん)類の鳥が並んで止まっていた。 日本野鳥の会県支部に写真を確認してもらったところ、タカらしき鳥は環境省と県が準絶滅危惧種に指定しているミサゴ(タカ目ミサゴ科)。全長約60センチ、翼を広げると約150センチに及ぶ。よくよくミサゴを観察すると、鋭い爪で魚をつかんでいた。 同支部によると、別名「魚鷹(うおたか)」のミサゴはホバリング(空中停止)して主食の魚を捕らえる。魚を横取りしようとカラスがちょっかいを出すことがあるという。 ミサゴの英名は「オスプレイ」で、米軍輸送機の愛称に採用されている。【綿貫洋】