【動画】30日の天気 - 台風10号動き遅く 大雨続くおそれ 台風から離れた所も災害に厳重警戒(30日7時更新)
きょう(金)も、台風10号の動きが遅いため、台風が近づいている西日本だけでなく、台風から離れた所でも大雨の続く所がありそうです。西日本や東日本では線状降水帯が発生するおそれもあります。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所や、増水している河川もあるため、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。
台風10号はきょう(金)のお昼ごろにかけて、ゆっくりと九州を横断していき、あす(土)にかけて西日本を東よりに進む見通しです。
九州~関東で記録的な大雨も
九州南部では3日間で降った雨が800ミリを超えている所もあり、台風から離れている東海や関東でも記録的な大雨となっている所があります。けさは関東で大雨となっていて、氾濫の危険性が高くなっている河川もあり、大雨による災害発生の危険度が高まっています。
動き遅い台風10号 さらなる大雨に警戒
台風の動きが遅いため、九州や四国、中国地方には台風本体や周辺や発達した雨雲が同じような場所にかかり、猛烈な雨の降る所があるでしょう。夜には近畿にもこの活発な雨雲が広がっていきそうです。東海、関東や東北の太平洋側も、南風で湿った空気が流れ込むため、断続的に激しい雨が降りそうです。関東はお昼ごろにかけて大雨のピークとなるでしょう。
九州北部、四国、近畿、東海では線状降水帯が発生して周囲の状況が一気に悪化するおそれもあります。あす(土)朝にかけて予想される雨の量は四国で400ミリ、東海で300ミリ、近畿で200ミリなどとなっています。線状降水帯が発生するとさらに雨の量が増えるおそれがあります。
台風から離れていても激しい雨
台風から離れた所も活発な雨雲がかかりやすいため、各地で土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。山や崖の斜面、川からは離れた安全な場所でお過ごしください。台風が近づく西日本では非常に強い風が吹くでしょう。暴風や高波にも警戒が必要です。
あす(土)以降も台風の動きが遅く、台風は日曜日ごろにかけて本州付近に停滞するおそれがあり、四国や近畿、東日本の太平洋側を中心に大雨が長引く所がありそうです。最新の予報と交通情報などもご確認ください。 (気象予報士・及川藍)