きょう(金)の天気 台風10号はまだ九州横断中 宮崎県では860ミリ超えの大雨に 台風から遠くても厳重警戒 線状降水帯発生のおそれも
きょう30日(金)も全国的に不安定な天気が続く。台風10号は九州を横断中だが、相変わらず動きが遅く、影響が長引く見込み。台風から遠い所でも非常に激しい雨や雷雨となり、きのう同様、線状降水帯が発生するおそれもあるため、引き続き厳重な警戒が必要だ。
台風10号は速度上がらず 九州は長引く大荒れ
台風10号は午前5時現在、大分県の日田市付近にあり、ゆっくりと北上している。台風は九州を横断中だが、ほとんど位置が変わっていない状況であるため、同じような所で大荒れの天気が続いている。
特に宮崎県では降り始めからの雨量が860ミリを超えている所があり、大分県でも600ミリを超えて記録的な雨量となっている。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所や、増水している河川など災害の危険度の高い所があるため、厳重な警戒が必要だ。 台風は動きが遅く、九州では直接的な影響を受け続けているが、台風は今後、9月2日ごろにかけて西日本を東進する見通し。
台風から離れた所でも警戒 線状降水帯発生のおそれも
台風から遠い所でも、台風周辺の湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になっている。連日、各地で非常に激しい雨や猛烈な雨が降っているが、台風の動きが遅いことで、湿った空気の流れ込みも長い時間続くため、同じような所に活発な雨雲がかかり続ける見込み。九州北部や四国、近畿、東海では線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に上がるおそれがある。きょうも短い時間で一気に道路が冠水するような雨が降る所があるため、台風から遠くても厳重な警戒が必要だ。 (気象予報士・多胡安那)