2代目オリンピック女王は14歳の吉沢恋、銀メダルには赤間凛音とやはり強かった日本勢!「パリ2024オリンピック」スケートボード・女子ストリート種目
【トリック2本目】
巻き返しを狙うライッサは「キックフリップバックサイドリップスライド」をハンドレールで2回目でしっかり決め92.88ptとこの日のハイエストスコアを更新、メダル争いにしっかり踏みとどまった。 アメリカのペイジは得意のスイッチスタンスで「フロントサイド50-50グラインド」をハンドレールで決め86.82とこちらもハイスコア。勢いに乗る新鋭、チェンシーは「キックフリップバックサイド50-50グラインド」をビッグハバレッジで決め89.11ptとスコアを揃えた。 後続にプレッシャーを与えておきたい赤間は「フロントサイド180スイッチ50-50グラインド」をハバレッジでトライ、片方のトラックが掛かっておらず多少の減点になったと思われるが84.07ptのハイスコア。 メダル争いに離されたくない吉沢は「キックフリップフロントサイドボードスライド」をハンドレールで2回目のトライ。これを上手くリカバリーし86.34ptとこちらもまだまだメダル争いの射程圏内につけた。 2本目終了時点で暫定首位は赤間、2位にチェンシーで、共にスコアをフルマークしている2人が勢いをつける。
【トリック3本目】
このトライで唯一スコアをマークしたのがアメリカのスタイラー、ポエのみ。 スピードをつけてセクションに向かうとバンクトゥでの「トランスファーバックサイド5-0」をギャップレールで決め88.43ptをマーク。3人目のフルマークライダーとなった。
【トリック4本目】
メダル争いに後がないライッサは3本目でもトライした「キックフリップバックサイドスミスグラインド」をハンドレールで試みたがミスし最終トライに全てを賭ける。 中山とクロエは共に1トライ目から挑戦している「フロントサイクルックドグラインドをトランスファーハンドレール」 、「フロントサイド50-50グラインドキックフリップアウト」を共に4本目もミスしメダル争いから脱落となった。 このチャンスにメダル圏内を確実にしたいチェンシーも「キックフリップバックサイド5-0グラインド」を果敢に乗りに行くがミス。一気に突き放したい暫定首位の赤間は本人がこだわっていると言っていた、「フロントサイドフィーブルグラインドフロントサイド180アウトフェイキー」に挑んだが惜しくも回転不足となりミス。 優勝争いにはなんとしても決めなければならない、女子の現状での世界最高難易度級のトリック、「ビッグスピンキックフリップフロントサイドボードスライド」をハンドレールでトライする吉沢は「ビッグスピンフリップフロントサイドボードスライド」を2トライ目にして見事にメイクし96.63ptと本日のハイエストスコアを更新すると共に逆転で首位に立った。 この日一番の歓声となった会場とは裏腹に吉沢は非常に落ち着いた表情とリアクションで両手を突き上げた。
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