2代目オリンピック女王は14歳の吉沢恋、銀メダルには赤間凛音とやはり強かった日本勢!「パリ2024オリンピック」スケートボード・女子ストリート種目
【ラン2本目】
予選、決勝ラン1本目の調子そのままにライッサは精細をかいてフルメイクならず、金メダル争いに黄色信号か。 一方で東京オリンピック銅メダリストの中山は伝説のスケートビデオ「GirlChocolate」で使われたキーナン・ミルトンの曲でスタート。筆者は個人的に非常にテンションが上がってしまった。 中山は代名詞的トリックの「フロントサイドクルックドグラインド」をビッグハバレッジでスタートしていくと「バックサイドクルックドグラインド」、「バックサイド50-50グラインド」とテンポよく繋ぎ、「バックサイドリップスライド フロントサイドテールブラントスライド」など力強いライディングを見せる。ラストトリックには「フロントサイドボードスライド」までフルメイクで79.77ptをマーク。 優勝戦線に食い込みたい赤間はハンドレールで「フロントサイドフィーブルグラインド」からランをスタートしていくと彼女の代名詞「バーレーグラインドリバート」から「フロントサイド360」、「フロントサイドビッグスピン」など独自の高難易度トリックをしっかり決めて、終盤は「フロントサイド180ノーズグラインド」まで完璧にフルメイクし暫定トップとなる89.26ptをマーク。 吉沢も1本目と同じ構成だったがより完成度上げて86.80ptとスコアアップしたが暫定2位につけた。日本人がトップ1,2,3で「トリック」セクションへ。
【トリック1本目】
ランでの遅れを取り返したいライッサとクロエはそれぞれ1本目をミス。安定してスコアメイクをしているのがスケートボード歴約3年のルーキーであるチェンシーだ。メインセクションの10段ステアでのキックフリップメロングラブを決め86.98ptとハイスコアをマーク。 ランの2本目でペースを掴んだか暫定首位の赤間は女子ライダーでは彼女しかトライしない「フロント270リップスライドフェイキー」を1発で仕留め、92.62ptとここまでのハイエストスコアを叩き出す。ここで離されたくない吉沢はハンドレールで「キックフリップフロントサイドボード」にトライするもミス。 まだ残り4本あるが、ここまでは赤間が優勢の流れで次のトライに。
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