2代目オリンピック女王は14歳の吉沢恋、銀メダルには赤間凛音とやはり強かった日本勢!「パリ2024オリンピック」スケートボード・女子ストリート種目
今回の「パリ2024オリンピック(下記:パリオリンピック)」にてオリンピック競技として2度目となったスケートボード競技。初代金メダリストの西矢椛がパリオリンピック出場権を獲得出来ず、この競技新たな金メダリストが誕生することが確実となった。 22名で行われた予選を勝ち上がった8名は、予選ラストトリックで見事8位に滑り込んだポエ・ピンソン(アメリカ合衆国)、予選ランではフルメイク出来なかったがトリックセクションで見事立て直したライッサ・レアウ(ブラジル)、得意のスイッチトリックで安定したスコアメイクをしたペイジ・ハイン(アメリカ合衆国)、終始安定したライディングでしっかりプレイスメントポジションをキープした中山楓奈(日本)。 そしてランとトリック共に盤石ではなかったにも関わらずこの順位での通過は流石のスキルだったクロエ・コベル(オーストラリア)、浅いキャリアながらここ最近は国際主要大会でも決勝常連組となった今大会の台風の目となっているチェンシー・チー(中国)、独自のトリックチョイスで世界での評価もトップであり決勝ではまだ見ぬ新技の披露が期待される赤間凛音(日本)、そしてパリオリンピック予選の最終2戦で一気にブレイク、世界ランキング1位にふさわしい堂々の予選首位通過を果たした吉沢恋(日本)と誰が勝っても不思議ではない顔ぶれに。 フォーマットは「ラン」は2回トライ中の高い方のスコアを採用、「トリック」は5回トライ中の2つの高いスコアを採用、「ラン」と「トリック」の合計300点満点で優勝を競われた。
【ラン1本目】
オリンピック独特の雰囲気の中で決勝がスタート。優勝候補筆頭のライッサは序盤で繋ぎトリックである「キックフリップ」をミス。これは予選からタイミングが合っていなかったのか本番でもいきなりミスとなったがこの1トリックのみのミスで71.66ptとまずまずのスコアでスタートした。もう一人の優勝候補であるクロエも中盤での1ミスにより70.33ptとプレッシャーをかけられなかった。 経験豊富なライダーがスコアメイクに苦戦する中、「とにかく楽しみたい」と語っていた吉沢が1本目から見せた。やはりオリンピックの緊張感からか動きの硬さは見え最初のビッグハンドレールでの「キックフリップフロントサイドボードスライド」はギリギリ耐えた、続くハンドレールでの「バックサイドビッグスピンフロントサイドボードスライド」は完璧に決めたがカーブでの「バックサイドテールスライド」も着地が少し乱れたがしっかりリカバリーし唯一のフルメイクで85.02ptのハイスコアをマークし他ライダーにプレッシャーをかけた。
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