Space BD、宇宙にさらされた銅板でアート作品を制作–「SPACE WEEK」で展示
Space BD(東京都中央区)は、宇宙空間にさらされた銅板をベースにしたアート作品「宙花(そらばな)」を制作、11月18~22日に開催されるイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2024」に展示される(作品の展示は20日まで)。11月14日に発表した。 宙花は、宇宙の新しい価値を創出し、より多くの方に宇宙を身近に感じてもらうことを目的にSpace BDが企画。プロジェクトを進める過程でウチノ板金(東京都東村山市)が運営する、板金技術を研鑽してきたというブランド「和國商店」がコラボレーターとして名乗りを上げた。 2021年の東京五輪のメインスタジアムである国立競技場を設計したことでも知られる、隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)がデザインを監修した。同事務所が和國商店のカフェの建築を手掛けたことがきっかけだった。 宙花のベースとなった銅板は、新潟県を代表する無形文化財である「鎚起銅器(ついきどうき)」を作る玉川堂(新潟県燕市)が提供。提供された4枚の銅板は2023年3月15日に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。3カ月間宇宙空間にさらされ、2023年6月30日に地球に帰還した。宇宙から帰還した銅板は、宇宙線や紫外線の影響で変色しており、宇宙の神秘を感じとれるとSpace BDは説明する。 NIHONBASHI SPACE WEEK 2024は東京・日本橋で2024年11月18~22日に開催。宙花は11月20日までSpace BDブースで展示される。2025年1月3~4日に玉川高島屋(東京都世田谷区)でオリジナル福袋として抽選で販売する予定。税込価格は2000万円。 同社はアイドルグループ「JO1」のロゴなど企業のプロモーションとして利用できる記念品をISSに輸送、宇宙空間での曝露、地球に帰還するまでのプロジェクトを展開している。
UchuBizスタッフ