「犬の散歩に関する失敗談」を飼い主さんに聞いた エピソードを獣医師が解説
ごほうびを活用し、遠いところから少しずつほかの犬に慣れさせて(岡本先生)
岡本先生: 「犬の警戒心はすぐにはなくなりません。急にほかの犬との距離を縮めることはせず、愛犬が吠えないくらいの距離から慣らしていくとよいでしょう。 その際、吠えずにいられたらおやつを与えてほめ、愛犬に『静かにしているとおやつがもらえる』『警戒対象ではない』ことを学習してもらいます。そして、遠くから問題なく過ごせるようになったら、少し距離を縮めましょう。これを気長に繰り返します」
愛犬が吠えそうになったら興奮する前に対策する(岡本先生)
岡本先生: 「愛犬が吠えそうになった場合は、ほかの犬が近づいてくるタイミングで抱っこし、穏やかな『口調で大丈夫だよ』などと声をかけてあげましょう。 興奮してからだとこちらの声が届きにくくなったり、届いてもさらに興奮させてしまったりする場合があります。また、吠えて攻撃行動に出ることで『離れてくれた』と自分の望みが通ったと学習するようになることも。なるべくことが起こる前に対策を取るようにするとよいでしょう。 もし吠えてしまった場合は、リードを短く持って、愛犬の視界を塞ぐように飼い主さんが立つのがおすすめです。お話ししたとおり、注意したり大きな声を出したりすると、愛犬をさらに興奮させてしまう場合があるので注意してください」 愛犬との散歩を楽しく安全なものにするためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) 取材・文/宮田あゆみ ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
いぬのきもちWeb編集室