【桂川有人の欧州ツアー挑戦記 #4】簡単に身に付くものではないけど、自分に足りないものが見えてきました
DPワールドツアーに参戦中の桂川有人。今回はスコットランドオープンと、読者のみなさんがお待ちかねの全英オープンについてのお話しです。
こんにちは。桂川有人です。前回から少しあいだが空いてしまいごめんなさい。スコットランドでまた、いろいろな経験をしてきました。ジェネシス・スコットランドオープンと全英オープンの2連戦について、お話ししますね。 まず、皆さんもよく「イギリスには1日のなかに四季がある」という話を聞くと思いますけど、天気が本当に数時間で変わるんです。暑くはならないんですけど、あったかくなったり寒くなったりを繰り返す感じで。全四季のウェアをたくさん持っていきましたけど、服装にはなかなか苦労しました。そして、リンクスコースの難しさに……やられました。スコットランドは2年前の全英オープンでセントアンドリュースを回って以来ですが全然違いました。さらに難しかった。今思えばセントアンドリュースは回りやすかったです。 スコットランドオープンのコースは、ザ・ルネサンスクラブ。僕が今お願いしているキャディのティムさんのホームコースです。ここは10年くらい前にできたコースみたいで、地元の人たちには「ニューリンクス」と言われていて。確かに普通のコースっぽい感じもありながら”今風“に造っている部分もあり、でもラフはモジャモジャ(笑)。
キャディさんからは、「ここの間に打てばいい」なんて細かいアドバイスをもらいました。リンクス対策としては、「もう慣れるしかない」と。僕はけっこう低い球も打つので、そこは自信を持って、ラウンド回数をこなすということが大事だと考えて取り組みました。でも回るたびに怖さを知る部分もある。そこを逃げずにいかないと戦えないので、何回も反復練習をして感覚をつかんでイメージを作りながら、という感じでした。全英のほうがメジャーですから大会の規模は大きいですけど、スコットランドオープンのほうが、全英に向けてヨーロッパとアメリカの上位選手が集まっていたので、レベルが高いように感じましたね。