米メディアもイチロー氏のマリナーズ殿堂入りを称賛「魔法のように魅惑的だった野球キャリアの栄誉を受け始めるとき」
メジャーリーグのシアトル・マリナーズが16日(日本時間17日)、同球団の会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)のマリナーズの殿堂入りを発表した。来年8月27日のクリーブランド・ガーディアンズ(旧インディアンス)戦の前にセレモニーが行われる。メジャーでは野球殿堂入りとは別に、各球団がそれぞれチームの殿堂を選出している。イチロー氏のマリナーズ殿堂入りのニュースは全米のメディアで大きく取り上げられた。
グリフィーJr.らに続く10人目の栄誉
地元のシアトルタイムズ紙は「おそらくイチローは必要であればプレーできる(現役復帰)と考えているだろうが、選手キャリアを終えたイチローは今、魔法のように魅惑的だった野球キャリアの栄誉を受け始めるときだ」と称え「マリナーズは(チームの)象徴的な外野手で安打製造機(のイチロー)が今年夏に球団殿堂入りすると発表した」と伝えた。 イチロー氏は2024年シーズンの後に米国野球殿堂入りの資格を得るが、マリナーズ殿堂入りに続いて、米国野球殿堂入りも満場一致で決まると予測。 「日本プロ野球とメジャーリーグの両方における完璧な野球履歴によって、最初の投票で彼に印を付けないのは投票者の誰にとっても難しいことだろう」と評価した。 また「彼は非凡な才能を持った高校生から日本のプロ野球に入り、そこで名高いキャリアを残して米国にやってきた。イチローは、10度のオールスター選手になり、シーズン116勝のMLB記録を残したマリナーズを引っ張り、2001年にアメリカン・リーグ新人王とMVPの両方に選ばれた。3089安打を放ったメジャーのキャリアはマリナーズ、ヤンキース、マーリンズの19年に及んだ。彼はまた日本のパシフィック・リーグのオリックス・ブルーウェーブで9シーズンをプレーし1278安打を打った」と数々の記録を紹介した。 ESPNラジオ710AMのシアトル局も、イチロー氏のマリナーズ殿堂入りを伝え、来年8月27日に本拠地で行われるガーディアンズ戦前に式典が開かれることを報じた。 同記事によると、マリナーズ殿堂入りは、アルビン・デービス、デイブ・ニーハウス、ジェイ・ビューナー、エドガー・マルティネス、ランディ・ジョンソン、ダン・ウィルソン、ケン・グリフィーJr.、ルー・ピネラ、ジェイミー・モイヤーに続く10人目。 マリナーズの会長で執行役員のジョン・スタントン氏は、プレスリリースの中で「マリナーズファンはイチローがマリナーズのユニフォームで10年以上の間、打席やフィールドで魔法を披露するところを見ることができて幸運だった」とコメントしたことを紹介した。