日本勢Wタイトル! 古江が日本人初の年間最少平均スコア&西郷は34年ぶり2人目の新人賞
◇米女子ゴルフツアー CMEツアー選手権(2024年11月24日 フロリダ州 ティブロンGC(6700ヤード、パー72)) 日本勢がダブル受賞で有終の美を飾った。今季最終戦の最終ラウンドが行われ、古江彩佳(24=富士通)が年間平均スコア69・988でシーズン終了。逆転で年間最少平均スコアのタイトル「ベアトロフィー」を日本人で初めて獲得した。西郷真央(23=島津製作所)は新人賞を受賞。日本人で1990年小林浩美以来、34年ぶり2人目の快挙を成し遂げた。 輝くカップを手に古江は「年間で頑張った賞の一つ。まさか自分が獲れる賞とは思っていなかった。日本人初というのはいいご褒美になった」と喜んだ。 ランク1位のユ・ヘラン(韓国)と0・0002差で最終日に臨んだ。4つ伸ばして迎えた15番で唯一のボギーを叩いたが、17番パー5でマウンド越えの難しいアプローチを1メートルに寄せてバーディー。年間平均スコア69・988でホールアウトし、0・012差でライバルをかわした。 歴代受賞者はアニカ・ソレンスタム、カリー・ウェブ、ロレーナ・オチョアら豪華な顔触れで、年間最優秀選手賞に次ぐ名誉があるとされるタイトル。年間平均スコア60台も記録し「難しいコースが多い中で、60台の平均ストロークで上がれてうれしい」と誇らしげだった。 今年はエビアン選手権でメジャー初制覇。リカバリー率、アンダーパーラウンド数などでもランク1位に輝いた。獲得賞金は281万1824ドル(約4億3000万円)でツアー6位。「凄くいいシーズンだった」と充実感に満ちた表情だった。 ▽ベアトロフィー 全米女子アマで6度優勝した伝説的なアマチュア、グレナ・コレット・ベアの名前を冠し、規定ラウンド数を消化した選手の中で年間最少平均スコアを記録した選手に贈られる。第1回が1953年。66年に始まった年間最優秀選手賞より歴史は古い。昨年は69・53でジーノ・ティティクルが受賞した。 《西郷 目標達成「獲得できてうれしい」》 新人賞レースでトップに立っていた西郷は、競り合った任津希(イム・ジンヒ、韓国)を振り切り日本人では34年ぶり2人目となるタイトルを獲得した。「新人賞を獲ることは今年の目標の一つ。獲得できてうれしい」と笑顔を見せた。昨年末の最終予選会を経て本格参戦。序盤戦は苦しんだものの、6月の全米女子プロで7位に入るなど夏以降は上位で戦えるようになった。優勝こそないものの、2度の2位を含めてトップ10入りは7回。「最終予選会を突破し、ここまで来られたことは感慨深い。来年は優勝目指して頑張りたい」と話した。