負債2億円から年商8.5億へ大躍進 沖縄県民のソウルフード「沖縄天ぷら」店の多角化戦略
ケータリングサービスは、大量の総菜を工場(セントラルキッチン)で製造してきたノウハウを生かした事業でした。合わせて料理の提供だけではなくイベント会場の演出も手掛けました。 上間フードアンドライフは沖縄県内の泡盛製造会社の新商品PRイベントなどの演出を担当。オレンジ色を基調とした南国のイメージを取り入れた演出は多くの人たちから好評でした。 このサービスは口コミやSNSで拡散され、2019年にはこの事業だけで売上高が2500万円まで伸長。これにより、2020年3月期の売上高は8億5千万円にまで成長しました。
“街の弁当屋”の経営立て直しは県内メディアで多く取りあげられ、上間フードアンドライフの知名度は大きく高まりました。そして、「上間の沖縄天ぷら」というブランドも、瞬く間に県内に広がったのです。 取材・文:比嘉太一 撮影:落合綾子 デザイン:山口言悟(Gengo Design Studio) 編集:中村信義