2021夏の高校野球はプロ注目のドラフト候補が続々登場 - 全国高校野球選手権地方大会 西日本編
西日本の注目選手。小園、達、森木の3投手と池田、松川の2強打者
続いて注目選手ですが、東日本と同様にやはり投手が目立つ印象です。中でもドラフト1位の可能性があるのが小園健太投手(市和歌山・和歌山)、達孝太投手(天理・奈良)、森木大智投手(高知・高知)の3人です。
小園投手は春の選抜でもナンバーワンの呼び声が高い中、県岐阜商を相手に4安打完封勝利をマーク。続く明豊戦では負け投手になりましたが、リリーフで見事なピッチングを見せて、改めてその能力の高さを見せつけました。 春の県大会でも全てリリーフでしたが4試合に登板して1点も失っておらず、その安定感は高校生とは思えないだけのものがあります。変化球の使い方や投球術は他の候補と比べても頭一つリードしている印象で、この夏も県内最大のライバルである智弁和歌山を相手にどんなピッチングを見せるかに注目です。
達投手はこの冬で驚くほど腕の振りが力強くなり、140キロ台後半のストレートの勢いは目を見張るものがあります。選抜ではスピードが上がった分、少しコントロールが不安定になる場面も目立ちましたが、元々器用さがある投手だけにしっかりと試合を作ることもできていました。 3月27日生まれで、年齢的には高校2年生に近いことを考えてもまだまだ“伸びしろ”が感じられます。奈良大会では智弁学園が強力なライバルとなりますが、力で圧倒するようなピッチングに期待します。
そしてこの年代で早くから注目を集めていたのが、中学時代にスピードが出づらいと言われる軟式ボールで150キロをマークした森木投手です。 高校に進学してからは小さな故障が多く、なかなか本領を発揮することができませんでしたが、この春は世代最速となる154キロをマークして確かな成長を感じさせました。 ただ速いだけでなく変化球のレベルも高く、投手としての総合力も間違いなく全国で指折りの存在です。高知県内で高い壁となっている明徳義塾を破ることができるのかに注目です。 その他には先ほども名前を挙げた広島新庄の花田投手、九州国際大付の山本投手、柳川投手、貴重な大型サウスポーの久野悠斗投手(報徳学園・兵庫)なども注目の存在です。 一方の野手では池田陵真選手(外野手・大阪桐蔭・大阪)と松川虎生選手(捕手・市和歌山・和歌山)の2人が特に注目の選手になります。