夏の甲子園は2年ぶりの開催 風間球打の甲子園史上初160キロなるか - 全国高校野球選手権大会
2年ぶりの開催となる全国高校野球選手権大会が8月10日から阪神甲子園球場で行われます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校関係者以外は無観客での実施となりますが、連日熱い戦いが繰り広げられることが期待されます。 そんな夏の甲子園開幕を前に、全国のアマチュア野球を幅広く取材するスポーツライターの西尾典文さんに大会の見どころ、注目チーム、選手について伺いました。(Yahoo!ニュース Voice)
有力チームが各地で敗退。勝ち続けることの難しさを感じた地方大会
約1カ月前に東日本編と西日本編に分けて、地方大会について解説をしましたが、その中で取り上げたチームのうち、いくつかが甲子園にたどり着くことができませんでした。 春の選抜優勝校の東海大相模が部内のコロナ感染で出場辞退となり、他にも選抜で上位に勝ち進んだ仙台育英、天理、中京大中京、福岡大大濠などが地方大会で敗退しています。 また13大会連続で夏の甲子園に出場していた聖光学院も福島大会の準々決勝で敗れて連覇が途絶えました。昨年は各地で代替大会は行われましたが、やはり甲子園出場のかかった夏の大会を経験している選手が少ないという影響もあったのではないかと思います。改めて勝ち続けることの難しさを感じた地方大会でした。 ただそんな中でも、春の選抜に続いて勝ち上がってきたチームが優勝争いの中心となることが予想されます。具体的には、北から順に北海、専大松戸、東海大菅生、県立岐阜商、大阪桐蔭、智弁学園、広島新庄、明豊といったところが有力校として挙げられます。 また、選抜には出場していないものの春から夏にかけて力をつけてきたチームとしては、盛岡大附、前橋育英、横浜、愛工大名電、智弁和歌山といったところも上位進出を狙える力があると思います。 この中からは広島新庄と横浜、専大松戸と明豊、そして東海大菅生と大阪桐蔭がいきなり初戦で対戦することになり、1回戦屈指の好カードと言えます。ただ、全体的に戦力差は小さい印象で、うまく勢いに乗れるかどうかが優勝争いの大きなポイントとなってくるのではないでしょうか。