かんぽ生保問題 日本郵政社長らが辞任会見(全文2)増田氏はベストの後継者
ポテンシャルがある企業体
私はあまり全部を知ってるわけじゃありませんけれども、アマゾンもホールフーズを買って、インターネットの世界だけじゃなくてハードの具体的な物にも触りたがっているんですね。アマゾンのライバル、ウォルマートも物理的なスーパーだけではなくて、今の時流のIoTとかAIとか、Eコマースとか、こことの融合を図って今、アマゾンと対抗している。私どもは、2万4000局もあって無駄なんじゃないかというお声もありますけれども、物理的拠点、物理的人間を持っているというのが特徴です。今、音を立てて時代は動いておりまして、インターネット、Eコマース、AI、IoTの時代ですけれども、これと、例えば融合すると、ものすごいポテンシャルがある企業体じゃないかなと思っております。ぜひ、そういう時代の中にあって、わがグループの長所を思う存分伸ばしてほしい。あえて言うと、それが一言、言いたいことでございます。
縦割り意識が強かった
横山:前回、今回と比較してというより、今回あらためて思うという観点で幾つかお話を申し上げたいというふうに思いますけれども、やはりお国の時代から縦割りの意識は非常に強かったということだと思います。それが、また分社化して、その中でも縦割りというような、そういう組織風土もあるのではないかと。 そういう中で、お客さまから見れば、われわれ日本郵政グループというのは郵便局なんですね。ゆうちょ銀行、かんぽ生命、そういうことではなくて、お客さまは郵便局としてご覧になっていただいているということでありますので、やはりグループ全体が郵便局を中心に考えていくというような考え方を取らなければいけないんだけれども、その意識がちょっと薄くなっているんではなかろうかというような気がいたします。 それから、やはり長く続く会社、150年近い会社でありますので、やはりいろんな慣行がございます。それが人事上のものも含めて、公務員時代から引きずっているもの。ここで個別には申し上げませんけれども、民間企業と比較すれば、こんなものがあるのかというようなものがまだ残っているという意味においては、まだまだ制度的に改善すべき点はあるんであろうというふうに考えております。以上です。 司会:ほかにご質問のある方、お願いいたします。そうしましたら真ん中の、前から3番目の。